あのとりブログ

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ガチで1番地震に強い家とは?「2×4工法」が選ばれる理由3選

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地震に強い「建築工法」って実際どれが良いの?

 

結論から言いますと、どの工法も耐震性は優れています。

 

 そもそも、一軒家か賃貸かという論争もよく起こりますよね。現代は、ミニマムな生活やシェアリングエコノミーという「所有しない」ことが良いとされています。この選択もどちらが良いかは言えないのが事実です。

 

なぜなら、ライフスタイルや価値観は人それぞれだからです。

 

 しかし、新築を建てたり購入するときに重要視したいのは、資金に見合った「耐震性」と「品質」ですよね。日本に住んでいる以上は地震のリスクは無視できません。

 

 そこで、新築を建てる際に知っておきたい「地震に強い工法」について調べてみました。それでは、さっそく本編にはいっていきましょう!

 

【元ネタ本】

17 世界で一番やさしい2×4住宅 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 17)

17 世界で一番やさしい2×4住宅 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 17)

 

 

 

 1.品質にムラが起きにくい工法

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木造・RC・鉄骨でも欠陥住宅はあり得る?

 

結論から言いますと、大手有名ハウスメーカーでも欠陥住宅はあり得ます。

 

 その理由としまして、知名度はお金をかけてCMを流せばあがるからです。つまり、「知名度と品質はイコールでない」ことは知っておきたいポイントです。

 

 木造住宅は「軸組工法」と「枠組み工法(2×4)」の2つがあります。耐震性は2000年以降なら木造・RC・鉄骨どれも優れています。

 

 その理由としまして、最低基準は建築基準法第20条で「安全上必要な構造方法」が義務付けられているからです。つまり、この最低基準をクリアしていない建物は建築確認の許可がおりないということです。

 

しかし、世の中には悪い業者も存在するのです!

 

 次の動画は戸建ではないですが、瑕疵だらけのマンションを建築したとされる大阪のある建築業者の動画です。もちろん、例外なく戸建も欠陥住宅を引き渡されて悩んでいる方々が多いのが真実です。

 

【欠陥マンションの動画】

www.youtube.com

 

新築を建てるとき「耐震性」と「品質の確保」はもっとも重要ということですね。

 

 ここに2×4工法が、一歩リードする理由があります。なぜなら、耐震性はRC・鉄骨とほぼ同等レベル。木造で唯一の4階建を建築できる耐震性もありながら、建材パネルは工場生産だからです。

 

 つまり、大工さんの腕の良し悪しのリスクをもっとも軽減できる工法ということです。ちなみに構造躯体を一体化する「ホールダウン金物」も決まっているので、もっとも品質にムラが起こらない建築工法だと言えます。

 

ちなみに上棟は、通常2日で終わるとされていますから雨の心配も少なくすみます。

 

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ーー鉄骨・RCよりも木造が優れている

 

木造住宅は火災に弱いイメージありませんか?

 

 これはむしろ反対で、RCと同等の耐火性があるのが2×4工法です。これは火災実験を繰り返して立証されています。まず、火は空気の流れによって拡大していくものです。つまり、壁の中にある隙間などを伝って燃え広がっていくのです。

 

 2×4工法は、ファイアストップ材という気流の流れを止める構造になっているのと、「木」は表面こそ焼けますが、内部まで燃えるのに時間がかかります。

 

【温度に対する材質の変化率】

・アルミは約400度で強度80%がダウン

 

・鉄は約550度で50%も強度がダウン

 

木は550度で強度は5%ダウンして、700度で約23%強度がダウンすることが実験でわかっています。

 

 同じ木造住宅でも、2×4工法は軸組工法よりも火災保険が大幅に安く設定されている理由はここにあります。もちろん、地震にも強いので地震保険も安いというメリットがあります!

 

 この他に、同じブロガー仲間に「とーいち氏」がいます。僕は住宅に特化して記事を書いている訳ではなく、読んだ本を紹介するブロガーです。とーいち氏は「住宅特化ブログ」を書いており、かなり参考になります。

 

とくに「一条工務店」への情報は素晴らしいですね!

 

【とーいち氏のブログ】

www.to-ichi.online

 

 

 2.他の工法に比べてデメリットが少ない

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2×4工法のデメリットはあるか?

 

2×4工法のデメリットが書かれている記事を読むと以下のような指摘があります。

 

【デメリット】

1.リフォームがしにくい

2.結露が起こりやすい

3.大きい窓が付けれない

4.間取りの自由度が低い

 

それでは、実際にどうなのかをみていきます。

 

ーー1.リフォームがしにくい

 

たしかに六面体の構造ですので、リフォームが難しいイメージがあると思います。

 

 しかし、現実的に大規模リフォームをするかが問題です。結論から言いますと、2×4工法でも、小規模リフォームなら軸組工法と変わりありません。大規模となると新築そっくりにするわけですから、これは軸組工法でも1,000万円は軽く超えます。

 

 1000万円の費用をかけてリノベーションするのもありですが、普通なら建て替えると思います。なぜなら、同じ費用でもすべてが最新にアップデートされる「建て替え」の方が、優れた住環境になるからです。

 

 2×4工法は、日本での歴史が浅いことも「リフォームしにくい」という噂が広まった理由のひとつでもあります。つまり、リフォーム会社が2×4工法のリフォーム知識がないのです。その結果リフォームを断ることが多いです。

 

 ですが、市場原理として2×4工法に特化したリフォーム会社は必ず出てきます。需要があれば供給する。極めて経済とはシンプルなものですよね!

 

【参考記事】

www.renovation-soup.com

 

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ーー2.結露が起こりやすい

 結露はカビの原因にもなりますし、木造住宅ではシロアリと湿気に弱いのは真実です。しかし、2×4工法だから結露が起こりやすいというのは全くのデタラメです。

 

 まず、結露は室内と外気の温度差によって起こるものです。そもそも、2×4工法は軸組工法よりも気密性が高い工法であり、建材である「木」は断熱性がコンクリートや鉄骨に比べてはるかに高いです。

 

 木材の熱伝導率の低さは鉄の約350倍。コンクリートで約10倍です。つまり、断熱性能が高い建材は「木」です。BBQをやるとき「鉄板」を使いますよね。コンクリートの壁を夏の日に触ると熱いですよね。

 

木はどうでしょうか。

 

 窓の結露はサッシや窓そのもの性能によるもので、2×4工法は関係ありません。内部結露も建築基準法により「換気は2時間に1回」と義務付けされています。よって、2×4工法だから結露が起こりやすいというのはウソです。

 

むしろ、鉄骨やRCの方が結露が起こりやすいです。なぜなら、断熱性が低いからです。

 

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ーー3.大きい窓をつけられない 

 

これもデタラメの情報です。

 

 つけられないのではなく、つける費用が高額になるということが真実です。2×4工法は「面材」だから窓の位置を決められないなど、デタラメ情報が流れたのでしょう。

 

 大きい窓をつけることは可能です。しかし、その面材は特別な発注となるので、費用が高額ということが真実ですね! 

 

ーー4.間取りの自由度が低い

 

軸組工法に劣る点はここかもしれませんね!

 

 確かに、六面体の構造体ですので自由度は軸組工法と違って低いと思います。マンションの間取りの自由度が低い理屈と一緒です。ですが、これもお金をかければ自由度は確保できます。

 

つまり、費用の問題ということですね!

 

【過去記事】

www.anotori.com

 

 3.地震に強い家

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木造住宅は地震に弱いイメージありませんか?

 

 地震に弱いのは、軸組工法と呼ばれる工法で「在来工法」とも呼ばれています。今でこそ、軸組工法はチカラが集中する箇所に制震装置を付けて、耐震性をあげていますので問題はありません。

 

しかし、それでもかなり揺れるんです!

 

 軸組工法は地震のチカラを、家も一緒に揺れること軽減する工法だからです。ということは、家具が転倒したり、熊本地震みたいに震度7が2回きたらどうなるでしょうか。それに比べて2×4工法は6面体で構成されているので、揺れも少なく地震に強いです。

 

理屈よりも実際の「統計数字」でみてみましょう!

 

【過去の地震で全半壊した棟数】

阪神淡路大震災 全240,956件 2×4工法は全半壊96.8%被害なし。

 

新潟中越地震 全15,573件 2×4工法は全半壊の被害0件

 

東日本大震災 全300,829件 2×4工法は全半壊95%被害なし津波を除く

 

熊本地震 全43,399件 2×4工法は全半壊97%被害なし

 

※公平性を保つため「国の調査による統計データ」を用いています。

 

 この実績は本当にすごいです。皆さんも、家が濁流に流されている映像を一度は見たことがあると思います。住宅の原型を留めながら流されているのは「2×4工法」の住宅です。

 

 軸組工法はすぐにバラバラになって流されてしまいます。そのぐらい強度が違います。しかし、強度が強くても基礎がしっかりしていないと傾くという問題があります。

 

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ーー基礎はとても重要

 

 住宅を建てるとき、建物ばかりに目がいきがちですが「基礎」はとても重要なことは知っておきたいポイントです。

 

なぜなら、耐震性が優れている住宅を建てても傾いたら住めないからです。

 

 三井不動産の施工不良で「パークシティLaLa横浜」のマンションが傾いた事件は、記憶に新しいですよね。これは、軟弱な地盤の下に杭が支持層まで届いていないのにも関わらず建てたことが原因となります。

 

これは戸建住宅でも一緒です。

 

 基礎もベタ基礎が多いですが、その中でもおすすめは「フラットベース」という基礎です。これも、工場で生産された製品で品質にムラが起きにくい基礎となります。

 

 基礎は枠組みをしたあとに、そこに鉄筋を張り巡らせて、コンクリートで固めます。しかし、基礎屋さんの腕の良し悪しが影響してしまうのが弱点です。そこで、工場生産の出来上がった基礎を使うことで品質を保てるメリットがあります。

 

ぜひ、新築を建てる際には、地盤改良と基礎もしっかりと吟味してくださいね!

 

【傾いた家】

www.youtube.com

 

 まとめ

17 世界で一番やさしい2×4住宅 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 17)

17 世界で一番やさしい2×4住宅 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 17)

 

 

・2×4工法は品質にムラが起きにくい施工

 

・2×4工法のデメリットは金で解決できる

 

・2×4工法の耐震性はズバ抜けている

 

いかがだったでしょうか?

 

 建て替えや新築を検討しているかたは、デザイン性も重要ですが「住宅そのもの品質」を考慮する必要がありそうです。ぜひ参考にしてみてくださいね!