マジ?一流の人が「やる気」を高める4つの要素
あなたはセルフエフィカシーをご存知ですか?
セルフエフィカシーとは日本語で「自己効力感」と呼ばれています。
この「自己効力感」は「やる気を高める」要素のひとつだと語るのは、パーソナルトレーナー・フィットネスモチベーター・フィジカルトレーナーと3つの肩書きをお持ちの中野ジェームズ修一氏です。
では、さっそく「やる気を高める」方法を著者に教えてもらいましょう!
【元ネタ本】
やる気を高める2つの予期
すべての人から「認められたい」と思う気持ちはキケン?
その理由は「やる気」が低下する原因のひとつになるからです。
まず知っておきたい事実として、すべての人から評価されることは不可能です。
過去記事にも書きましたが、評価とは人やコミュニティが変われば評価も変わります。つまり、すべての人に「美味しい」と評価される料理を作ることができないことと一緒です。
それは国籍、年齢、性別、環境が変われば食事も変わるし、人には好き嫌いの食べ物が必ずあるからです。これと一緒で、あなたを評価しない人は必ず一定数存在します。
すべての人に認められようとするのでなく、自分にとって「権威ある人物」に認めらることが「やる気」を高めるには重要となります。
冒頭の話に戻りますが「セルフエフィカシー」という概念が心理学にあります。この言葉を広めたのは、カナダの心理学者アルバート・バンデュラー氏です。
バンデューラ氏は「求める結果を達成するための資質と能力を自分が備えているという信念や予期」をセルフエフィカシーと呼びました。わかりやすく言うと、まだやっていないことに対して「自分はできる」という見込み感のことを指します。
詳しく話しますと、セルフエフィカシーには「結果予期」と「効力予期」の2つの予期があります。
ーー結果予期と効力予期
【結果予期】
結果予期とは「自分の行動がどんな結果に結びつくか」という見込み感です。あくまでも予期なので確実に結果がでるとは限りません。
「これをやればこうなるかな?」という思惑をイメージして頂ければ大丈夫です。
【効力予期】
効力予期とは「求める結果を得るために必要な行動をどの程度うまく行えるか」という見込み感です。簡単に言いますと「これなら自分でも出来る」という予感です。
この2つの予期が「自分は出来る!」と思える自己効力感に繋がり、鍛えることで「やる気」を高めることが可能となります。
自己効力感が高い人の思考
自己効力感の高い人と低い人の思考の違いは?
セルフエフィカシーの高い人は「自分はできる」と思っている人ですから、そもそもポテンシャルが高いです。それでは、具体的にどんな思考の持ち主が高い人になるのでしょうか。
【高い人の思考】
・新しいことにチャレンジする。
・多くの資格を持っている。
・失敗しても常に前向き。
・コツコツ努力ができる。
・仕事と趣味を両立させる。
【低い人の思考】
・常に自分に自信がない。
・失敗を過剰に恐る。
・物事が長続きしない。
・新しいことに抵抗感がある。
・否定的な発言ばかりする。
一流の人が「やる気」を高く維持できるのはセルフエフィカシーが高いからです。まずは「自分はできる」と思えるだけの見込み感を強化することが重要だと著者は語ります。
それでは、具体的にどうすれば「見込み感」の強化ができるのでしょうか?
やる気を高める4つの構成要素
4つの要素を強化するだけで「やる気」は高まる?
その4つの構成要素とは「成功体験」「代理体験」「言語的説得」「生理的・情緒的喚起」にあります。
ーー成功体験
成功体験は非常に重要です。成功体験がもたらすメリットは3つあります。
【1】自信がつく
どんな小さな成功体験でも大事にしていくことがポイントとなります。
自信満々な人が「やる気」が低いことはまずありません。やる気とはある意味「自信がある状態」を維持することにあります。
どんな小さな成功体験でも良いです。成功体験を積み重ねていきましょう!
たとえば「今日はこれをやるぞ!」と決めて本当に出来たら自分を褒めるクセが大事です。最適な目標設定とは「できる可能性50%」がおすすめだと著者は語ります。
【2】楽しくなる
自信が付けば、自ずとそれらが楽しくなってきます。ワクワクする気持ちは「機嫌がいい人」にも共通しています。
楽しいと思う気持ちは継続に繋がり、高いやる気も維持できます。
【3】余裕が出る
自信がある人に「余裕がない」ということは想像しにくいかと思います。余裕がある人は「やる気」も高いということになります。
ーー代理体験
代理体験とは、自分の近い人が努力して求める結果を達成している様子を観察し、自分にもできるという信念を持つことです。
代理体験はモデルとする人と類似性が高いほど有効だと著者は語ります。
たとえば「同じ年代、性別で、ライフスタイルも近い」このような人物の成功体験に接することで「自分にもできる!」と思えてきます。
ーー言語的説得
言語的説得とは、権威ある人から認められることです。
「権威」に具体的な定義はありません。上司でも恩師でも尊敬している知人でも構いません。ここでポイントは、認めてもらうには普段から自分がやっていることを公言する必要があります。
認めてほしい人に認められると、嬉しくなってセルフエフィカシーが強化されると著者は語ります。子供にとって親が「権威ある人」になります。
子供を褒めることも、自己効力感を高めることにも繋がります。
ーー生理的・情緒的喚起
セルフエフィカシーは、肯定的な気分のときは高くなり、否定的な気分のときには低くなります。否定的な気分になってしまう原因は「ストレス」にあります。
特に、否定的な言葉は自分の「やる気」を低下させてしまいます。
「だからダメなんだよ」「やっても無駄」「できるはずがない」
このような言葉は「やる気」を低下させます。否定的な言葉が自分から出てくるようになったときは、ストレスが溜まっているサインとなります。
そんな時は、迷わず「筋トレ」をしましょう!筋トレの科学的効能については過去記事にてどうぞ!
まとめ
・やる気を高める「結果予期」と「効力予期」がある。
・セルフエフィカシーが高い人と低い人の「やる気」は違う
・やる気を高める4つの要素が関わっている。
いかがだったでしょうか?
この記事は、ほんの少しだけ本書に触れただけです。まだまだ詳しい内容が書かれていますので、ぜひお手に取ってみてください。