部下の「やる気」と「気力」を奪う上司の特徴と3つの対象法
あなたには、嫌いな上司がいませんか?
マイナビが508人に「上司が好きか?」のアンケートを取った結果、54.3%の人が「嫌い」と答えました。嫌いな理由は「高圧的」「指示が細い」「自分本位」「現場を理解していない」などが理由としてあげられています。
思い出してみてください!
入社した頃は「やる気」と「不安」が混在しながらも、ワクワクしていたと思います。しかし、徐々に職場に慣れると「仕事に行きたくない」とか「上司に相談することがストレス」など思い始めます。
もしこの原因が、あなたに対する上司からの「嫉妬」だとしたらどうでしょうか?
このように語るのは、心理カウンセラーで株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役の大嶋信頼氏です。それでは、大嶋氏に特徴と改善策についてご教授してもらいましょう!
【元ネタ本】
部下のやる気を奪う毒上司の特徴
上司に相談することをストレスに感じませんか?
この原因は、あなたに対する上司の「嫉妬」だと著者は語ります。
たとえば、会社に行くのがだんだん億劫になったり、締切がある仕事もなかなか手をつけられないなどは、上司からの嫉妬攻撃による蓄積ダメージの証拠です。
これが進行すると「自分はダメ人間だ」そう考えるようになり、うつ病になります。
嫉妬という感情は非常に厄介で、「上司が自分に嫉妬?」など思うかもしれません。しかし、「若い」という理由だけ嫉妬の対象となります。「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、自分より優秀な面が見えると攻撃対象となります。
著書内で「無気力」の原因についてこのように書かれています。
【本書抜粋】
「何もやる気が起きない原因が誰からの嫉妬が関係しているって、どういうこと?」と感じる人も多いはずです。
カウンセリングを行っても、そこを理解していただくのにとても時間を要します。
人は、知らず知らずのうちに他者から嫉妬を受けることによって、その人自身の「快・不快」コードに狂いが生じてしまう場合があります。結果的に、他者からの嫉妬攻撃が「無気力」を生んでしまうのです。(P98)
ーー実体験からの気付き
私が本書を手に取った理由も、毒上司に対する対処法を求めていたからです。
実を言いますと、私は転職してまだ4ヵ月です。異業種からの転職でありながら、転職先業界の国家資格を取得していたり、過去実績から上司の嫉妬対象となりました。
まず、入社してからすぐに「嫌味」「自慢話」「会社の悪口」「ネガティブ発言」を永遠に聞かされる日々が始まりました。
頻繁に持っている資格を聞いてきたり、些細なミスでも大袈裟にリアクションをして、周囲に聞こえるように注意してきます。次第にやる気を失っていく自分に気づいたときに、別上司や周囲の人が助けてくれ、結果的に急激なやる気低下を防ぐことができました。
別上司によると、その上司は新入社員を潰すことで有名でした。つまり、自分が努力をするより他人の足を引っ張り、潰すことで自分のポジションを守る毒上司だったのです。
この実体験から、対処法を求めた結果が本書との出会いだったのです!
私も、上司の嫉妬が原因とは考えてもいませんでした。しかし、本書内に書かれていることがピタリとハマり「原因」を知り納得です。
現在は、本書内の技をアウトプットしていることもあり改善方向にむかっています!
【過去記事】
脳内で起こる無気力の構造
「万能感」という言葉をご存知ですか?
万能感とは端的にいうと「自分主体の考え方になっていて、すべてを自分の思い通りにさせようとする感覚」だと著者は語ります。
万能感を持っている人は、物事を自分基準で「ジャッジ」する癖がついています。
人間には「快・不快」のバイナリコードがあり、「心地よいか/悪いか」の判断をとっさにしています。このジャッジが、万能感によって捻じ曲げられて、脳内でバグが起こります。
これが、学習性無力感となり「無気力」になる原因だと著者は語ります。
ーーサーカスのゾウ
たとえば、サーカスのゾウは足に鎖をしています。
あの鎖ぐらいなら、大人のゾウなら簡単に壊して逃げることも出来ますよね。しかし、子ゾウの頃に逃げようとしても、鎖を壊すことが頑張っても出来なかった経験を持っています。
すると、大人になって逃げることが出来る状況下でも逃げることすらしなくなるのです。
これが「学習性無力感」です。
私は上司への対象法を求めていたので、ここまで深刻な脳内バグは起こっていなかったですが、これが進行すると対処法が目の前にあっても「どうせ無理に決まっている」というバグった万能感でジャッジをはじめます。
すると「どうせ俺の人生なんて何をしても変わらない」という結論となり、無気力からうつ病になるという構図です。
つまり、上司に攻撃され続けると逃げることもしなくなりメンタル崩壊が始まるのです。
【過去記事】
やる気を奪う毒上司の対象法
毒上司を撃退させる簡単な方法はないか?
結論から言いますと、心理学であります!
今回は、簡単な3つの方法論をご紹介します。
【1.毒上司の弱点を見つける】
とても簡単な方法です!
それは、毒上司の身体から「弱点」を見つける方法論です。
たとえば、毒上司が「膝が悪い」とすれば、自分の注目を毒上司の膝に持っていってください。すると、毒上司から受ける脅威が下がることに気付くはずです。
膝にフォーカスしているぶん、毒上司の全体像がぼやけるという理論です。
今度から毒上司と会ったときや、思い出したときは「身体の弱点」にフォーカスして見てくださいね!
【2.完全なる無視】
毒上司の目的は、自分より優秀な人材を潰すことです。
潰すことで、自分のポジションや優位性を守ろうとしています。本来は、自分を向上させることが重要ですが、それをすることなく周囲を下げることで自分を守る戦略です。あなたの上司が、毒上司かを見極めるポイントはこの言葉です。
「あなたの為を思って言っている」です。
これを信じてはなりません。この言葉の裏側には「自分の思うようにお前を操りたい」という超絶ブラックが本音。毒上司とは、食虫植物みたいなもので、甘い言葉で呼び寄せて一気にメンタルを破壊します。
偽善を装うには、いい言葉ですもんね!
そこで「完全なる無視」とは、無視しようとも考えないくらい「無視」です。
非常に簡単です。心の中で「もう相手にしてやーらない!」「考えてもやーらない!」という軽いノリだけです。努力して「無視」はしなくて良いです。努力して無視しようとする行為は、より考えていることと同等な行為となります。
毒上司が一番嫌がるのは「無視」です。
なぜなら、自分の存在意義を感じることが出来ない結果が毒上司になったのです。つまり、「孤独=無視」されることが一番の恐怖であり脅威なのです。
【3.ブラックホールを作る】
最後は暗示療法をご紹介します。
自分の中に黒い渦を作るイメージしてください。身体の胸辺りに黒い渦があって、そこにありとあらゆるものが吸い込まれていくイメージを持ちます。注意する点は、そのブラックホールは嫌なもの・悪いもの・ネガティブなものだけを吸い込む渦ではないことです。
「現象すべて」を吸い込む黒い渦です!
ポジティブなものも吸い込む理由は、ポジティブか判断する際に、意図的に価値観が介入してしまいます。それは、嫌なものから逃げようという意識が生まれるからです。
とかく、なんでも吸い込むブラックホールを胸に持ってください!これで、あなたのすべての出来事を吸い込んでくれます。
【過去記事】
まとめ
・やる気を下げる毒上司は「嫉妬」が原因
・万能感が脳内バグを起こす
・3つの方法で毒上司を撃破!
いかがだったでしょうか?
私は本書を読んでよかったと実感しています。ぜひ、一読してみてくださいね!