あのとりブログ

情報ソースを明確に、読んだ本から知識を実用化するブログ。「あの・・・とりあずやってみます。」略して「あのとりブログ」

正義感を振りかざす。内科医が教える他人を支配しようとする人

f:id:onedollar-11290406:20180626044242j:plain

 

あなたの周囲に正義感が強すぎる人はいませんか?

 

 最近、News Picksでこのような内容の記事を読みました。パン屋を営んでいるA子さんにNHKから取材したいと申し出があり、「違うパンも紹介してくださいね」と事前に打ち合わせしていたが、それを完全無視。一つの商品をクローズアップした番組を流した。

 

 もちろん、テレビの反響で大勢のお客さんが来たのだが、数に限りは当然にある。しかし「なぜ品切れなんだ!こっちはわざわざ来てやってんだぞ!」と店内で怒鳴り散らした人がいました。

 

そこで、A子さんは「来ないでください」というタイトルでnoteを書きバズりました。

 

 はてなブログで有名ブロガーのhagex氏も逆恨みされ、公演後に刺されて亡くなりました。これも歪んだ正義感からの事件です。

 

「この人なんか危ないな」と感じる人に出会ったことは皆さんもあると思います。

 

  そこで、東京大学医学部卒のメンタル・うつを専門に幅広く活躍されている内科医・梅谷薫氏から危険人物への対象法を著書を元ネタに書いていきます。

 

 【元ネタ本】

ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人 (講談社+α新書)

ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人 (講談社+α新書)

 

 

 

 正義感を振りかざす上司

f:id:onedollar-11290406:20180606141629j:plain

 

あなたの上司は大丈夫ですか?

 

 著者はメンタルヘルスを治療している医師となります。患者さんには、会社での人間関係でストレスを感じ体調を崩している人が多いと言います。そこに共通するのは「毒になる上司」の存在があります。

 

 無理難題を押し付けて徹夜続きになり体調を崩したり。出世競争の激しい会社は、失敗は昇進の妨げになる。だから、すべて部下に責任を押し付けるなど「毒上司」の出世のために部下は踏み台にされるケースもあります。

 

ところが、著者が上司にあって話を聞くとお互いに認識のズレがありました。

 

毒上司はこのように話してきたと言います。

 

【本書抜粋】

 自分は部下に対して思いやりがあり、うつになった部下を復帰させた経験もある。

 

 時には厳しい言い方もするが、それも部下への愛情あってのこと。それなのにうつ病になるなんて、よほど甘やかされて育ったんですかねぇ、最近の若い奴らは本当にダメですね、とか言うのである。(P21)

 

 この発言からも「自分を中心」に語っていることがわかりますが、このような「毒上司」の共通点は「職場は戦場」と言う認識があると著者は語ります。

 

f:id:onedollar-11290406:20180613051932j:plain

 

 ーー危険な「毒上司」の共通点

 

まず、先に重要な点が1つあります。

 

  それは「他人を変えようとする努力ほど無駄なことはない」と言うことです。「あの人は変わるはず、わかってくれる」と思う気持ちも分かりますが、残念ながらそれは希望的観測でしかありません。

 

 逆に親切心から変えようと努力した人が鬱になってしまいます。「そんなのウソ」と思うかたは、試しにYouTubeのコメント欄で気になる発言の人に親切心で「こうだよ!この言い方はまずいと思いますよ」って発言してみてください。

 

  精神科医、心理カウンセラーのプロが何年もかけて少しずつ考え方を変えていく。そのぐらい、他人の考えかたを変えることは困難です。

 

危険な上司の共通点

 

【危険な上司】

1.無理なノルマや難題を押し付けてくる。

2.指示内容がコロコロ変わる。

3.上司にヘコヘコ、部下には威張る。

4.手柄を独り占め。責任は部下に丸投げ。

5.何を言っているかわからない。

 

【危険な上司になりやすい人】

1.考えや行動が独りよがり。

2.自分を非難する奴は絶対に許さない。

3.陰でネチネチ「裏工作」する。

4.何を言っても聞く耳を持たない。

5.ライバルを叩き潰すことに異常な執念がある。

 

  毒上司には上記特徴があります。自分に「敵対する者」というレッテルを一度貼ったら、あなたを会社から追い出すまで、徹底的に「いじめ」を仕掛けてくる可能性があり非常に危険です。

 

 正義感を振りかざす隣人

f:id:onedollar-11290406:20180626044809j:plain

 

ご近所に少し変わった人がいませんか?

 

 たとえば、マンション住人や戸建ての隣家などにも一定数の危険人物はいます。危険人物が好きなのが「うわさ話」です。実際に「挨拶がなかった」このきっかけで、あらぬ噂話を流され、近所から白い目で見られるようになった人も実在します。

 

  このような危険人物にすべての人が標的にはなる可能性はありますが、特に注意したいのが「美人で幸せそうな人」や「おどおどしている人」「すぐに謝り、主体性がない人」だと著者は語ります。

 

f:id:onedollar-11290406:20180708062557j:plain

 

ーー「ねたみ」の危険性

 

男性にはプライドがあり、女性には自負心があります。

 

  他者に劣っているという「悔しさ」は本来は劣等感を克服するための「努力」や「頑張り」を引き起こす感情です。しかし、歪んだ正義感から偏った思考と解釈で思い込みを起こし、殺人を起こすことだってあるのです。

 

  このような時の対処法も「関わらない」ことが大事です。あまりにも酷い場合は警察ですが、噂話なら無視です。こちらが反応するから、相手は迷惑行為を続けるのです。

 

無視していれば、勝手に相手が自爆することも多いです。

 

  なぜなら、このような人物は「かまってちゃん」だからです。自分がこの人危ないなと感じたとき、他の人も同時に認識しているものです。人から避けられるには理由があり、口にしないだけで共通認識しているものです。

  

「ゆがんだ正義感」が悪意を生む

f:id:onedollar-11290406:20180613060633j:plain

 

人はなぜ「悪意」を持つのだろうか?

 

それは、全能感を邪魔されるからです。

 

  いじめのメカニズムは「全能感に満たされている状態」→「それが邪魔され不完全が生じる」→「いじめという行為を通して全能感が回復」このようなサイクルで生じていると考えられています。

 

  特に他人に対する強い「敵意」や「悪意」を抱く人は、強い劣等感や不安感を持っている人に多いと著者は語る。

 

 過去記事でも書きましたが、幼少期の自己肯定感と自尊心を育てる重要性は各先生が共通して発言している内容です。この自己肯定感や自尊心がうまく育たなかった場合、自分の「なわばり」や「利益」を守ることに過敏になることがわかっています。

 

それが、たとえ相手の勘違いだとしても関係ありません。

 

 本人からすれば「権利の侵害」であり「自分は正しい立場からものを言っている」という正義感なのです。この歪んだ正義感こそが「悪意」を生みます。

 

f:id:onedollar-11290406:20180714065923j:plain

 

ーー遺伝子レベルで判断

 

 人は自己防衛するように遺伝子でシステム化されています。

 

 人が生きている意味は「種の存続」「個の存続」「子どもたちを守り育てる」この3つの条件が人間が生きようとする動機です。

 

   遺伝子レベルで自己防衛するのですから、議論から逸脱し感情論になり、自尊心を傷つけるような発言をしてしまうと、妬みや恨みを買う原因となります。

 

【自分が歪んだ正義感にならないために】

それは「自分が絶対に正しい」と強く思ったときに「本当にそうだろうか?」と立ち止まることです。

 

中部大学総合科学研究所教授の武田邦彦氏の講演会に行ったとき、武田氏からこのような発言がありました。

 

自分の発言は常に間違っていると思って話しています

 

 自分の正義感が絶対に正しいとも限りません。自分の常識が、相手にとっては非常識なこともあるのです。福山雅治氏の「零-ZERO-」の歌詞はこの本質を捉えていると個人的には思います。

 

【福山雅治 零-ZERO-】

utaten.com

 

 まとめ

f:id:onedollar-11290406:20180718055114j:plain

 ・毒上司には特徴がある。

 

・近所や隣人の危険人物は「うわさ話」が好き

 

・自分が歪んだ正義感を持ってしまうこともありえる。

 

いかがだったでしょうか?

 

 クレーマーやネットで誹謗中傷を繰り返す人物は今後もいなくなることはありません。自分がトラブルに巻き込まれないためにも一読をすることをおすすめします。