【心理学】恋愛の駆け引き?恋愛にまつわる俗説は8割ホントの話
彼女、彼はいったい何を考えているのだろう?
誰でも、そんな疑問を持ったことがあると思います。恋愛を科学的に研究されるようになったのは、20世紀も後半、1960年代以後です。心理学は、実験と調査から得られたデータを数値化して統計的な方法で分析していきます。
近年の多変量解析と統計学の目覚ましい発展で「人間の心理と行動」が明らかになっていると語るのは、立正大学心理学部・社会心理学科教授の川奈好裕氏です。
人々の間で囁かれている恋愛の俗説。たとえば、「押してもダメなら引いてみろ」や「男の浮気はただの浮気、女の浮気は本気」など誰でも一度は聞いたことがあると思います。
この数々の俗説はホントなのか?ということで著作を元にこの謎を紐解いていきたいと思います。
【元ネタ本】
「出会い」の俗説
運命の人は会った瞬間にわかるってホント?
結論から言いますと、ホントです。
運命の人というと少し語弊があるかもしれませんが、一目惚れ同士は別れにくいことが、心理学では判明しています。男女が惹かれるもっとも大きな要因は「外見的魅力」で、これは人間に限らず、動物でも同じだと著者は語る。
たとえば、クジャクのオスの尾羽の美しさは、メスを魅了し子孫を残す大きな役割を果たします。多くの動物は、外見を綺麗に飾ったり強調させたりしてアピールするのです。これは人間も例外ではありません。この「外見的魅力」は4つの要素から構成されています。
ーー外見的魅力はマジでモテる説
1.性的魅力
2.若さ
3.美的魅力
4.健康
この4つのトータルスコアが高ければ高いほど、一目惚れされやすくなります。つまり「モテる」ということです。人は第一印象で全体的な印象を形成し、20分も話せば全体像が見え形成した印象が固まります。
一度形成した印象を変えることは、非常に困難であり、挽回しても付き合いが難しくなると著者は語ります。
たとえば、第一印象が悪かった相手とも我慢して付き合いを続けるうちに、気にいるようになることもありますよね?
しかし、その関係性が長期的になる可能性は低いとされています。それは、心理学で「自己呈示」と「好意の互恵性」が原因だと考えられているからです。
自己呈示とは、本当の自分というより「演技された」自分のことを指します。「好意の互恵性」とは、相手がいい面を出してくるわけですから、こちらも相手を気にいるようになることを指します。つまり、第一印象が悪かったが、その後に印象が変わったというのは互いに「演技している自分」同士である可能性が高いのです。
よって長い付き合いは難しくなります。なぜなら互いに「演技」しているのですから。
「駆け引き」の俗説
その気にさせる「ボディタッチ」は有効か?
結論から言いますと、男女によって違います。
無意識に現れる態度は、そのまま、その人の「本音」を表します。したがって、相手を嫌うのであれば遠ざかりますし、好きな人同士は互いに近づきます。より、親しくなると距離感はゼロになり相手の身体に触れることになります。
しかし、身体接触は通常の友人関係や知り合い程度の関係では、あまり望まれないと著者は語ります。特に男性は、女性に触るのはやめておいたほうがいいです。
なぜなら、男性が片思いする場合は、相手の女性への「愛」よりも「性的欲求」が先行しやすいからです。
女性は、ゆっくりと親密性を発展することを希望しています。ですので、急激に接近されることを本能的に嫌うのです。男性は「性的関係」を望み、女性は「愛の関係」を望む。この違いをまず知っておくことが重要です。
それでも、男性が「その日のうちになんとかしたい」と思うのであれば、その場の雰囲気とお酒のチカラになると思います。
ですが、後々トラブルになることを認識して行動してくださいね。元TOKIOの山口氏や俳優の小出恵介氏は、世間では「イケメン」「金持ち」「名声・知名度」もある人物です。そんなかたでも、無理やりの身体接触は拒絶されます。その結果、大きく人生が変わってしまったことは周知の事実です。
ちなみに女性のボディタッチは強力な武器となります。ですが、誰にでもボディタッチする女性がいますが、「性的なアピール」だと男性から勘違いされることを知っておいてくださいね。
ーー押してダメなら引いてみる
恋愛テクニックでよく言われる「押してダメなら引いてみる」ですが、これは実際に効果はあるのでしょうか?
結論から言いますと、「外的魅力があれば効果ある」という結果となりました。
女性が男性を追わせる方法は「外的魅力を高める」ことが手っ取り早いことが心理学ではわかっています。つまり、外見を磨けばモテます。では、男性が女性を追わせるにはどうすればいいか?
【男性が女性を追わせる方法】
それは、上記グラフからわかりますが、目的別に求めていることが変わります。やはりダントツで「外見」です。次に重要なのが「社会的魅力」と「対人的魅力」です。社会的魅力とは、地位やお金を指します。対人的魅力とは「優しさ」や「思いやり」を指します。
男性が女性を追わせる方法の一つとして、社会的魅力を向上させれば「モテる」ことがわかります。つまり、仕事で成功すれば結婚前提の本気モードで追われるということです。
「結婚」の駆け引き
美人は3日で飽きる。ブスは3日で馴れるはホントか?
結論から言いますと、そうあってほしいという「希望」です。
ご説明しますと、この言葉の真実については認識ではなく、人々の「感想」だと言うことです。外見を評価する基準が厳しいのは、男性の方が厳しいことがわかっています。ですが、実際にモデルみたいな美人は1000分の1や1万分の1しかおらず、普段の生活ではまず出会うチャンスなどありません。
そこで、現実には美人でない妻や彼女を持つ男性は「美人は3日で飽きる」という感想に賛成する心理が働きやすくなります。そして、女性も自分の容姿に自信を持っている人の方が少数派です。そこで、「ブスは3日で馴れる」に賛同しやすいと著者は語ります。結果的に「美人は3日で飽きる。ブスは3日で馴れる」という俗説が広がったと考えられています。
しかし、過去記事にも書きましたが、男性は美人を口説きにくいという思い込みがあります。むしろ逆で、美人の方が口説きやすいことがわかっています。詳しくは、過去記事を読んでくださいね!
ーーベットが別々の夫婦は長続きする
夫婦仲を長い期間良好に保ちたいなら、ベットや寝室は別にすると良いです。それは、相手のにおい・いびき・歯ぎしり・トイレなど多くの要素で嫌な部分が見えてしまうからです。
特に「におい」は重要です。
冷めきっている夫婦ケンカの際に、よく女性が「近寄らないで!」と言いますよね。これは夫の「におい」に嫌悪感を持っているからです。これは生理的現象ですので、夫婦仲を改善させることはほぼ不可能でしょう。
枕のにおいがイヤ、夫の使ったトイレのあとは最悪。これらの言動があった場合は注意が必要です。互いの距離感が近すぎており、夫のフェロモンそのものを嫌がっている可能性があるからです。
まとめ
・運命は一瞬でわかるはホント。
・恋愛の駆け引きは男女によって異なる。
・夫婦仲は互いの距離感が重要
いかがだったでしょうか?
恋愛は奥深く面白いものです。より詳しいことを知りたい方は、本書をお手に取ってみてください。