心理学はくだらない?それでも知っておくと便利な心理3選
心理学は統計学だとご存知でしたか?
あのとりブログの読者さんなら、僕が頻繁に発言しているのでご存知の方も多いかと思います。
科学的根拠って実はあくまでも「平均値」や「再現性」を指し示しているだけなのですね。つまり、仮説をもとに立証し、その立証が再現できる確率が高ければ根拠となります。なかには、「心理学はくだらない」と思うかたもいると思いますが、それはある意味で正解ですね!
ただ、テレビや雑誌、学校や職場でも「心理学」は人気の高いコンテンツです。「くだらない」と切り捨てることは簡単ですが、知っていたからこそ対応できることもあると思います。
人は他人の言動の裏に潜む「心」の正体を知りたいという願望に支配されている。そう語るのは、元ネタ本の著者であるビジネス心理研究家の神岡真司氏です。
「ビジネス心理研究家ってなんだよw」ってツッコミをいれたくなりますが、自身が学べると思うところだけ学べば良いと思います。
そこで、心理学に懐疑的な人に向けて「知っておくと便利な心理を3つ」ご紹介してみようかと思い記事にしてみました。
それでは、さっそく内容に入ってみます!
【元ネタ本】
心理学はくだらない?
心理学はくだらない?
「心理学はくだらない」と僕のPCで検索すると知恵袋がトップ表示され、「心理学者ほどくだらない学者はいない」という主張のコメントが書かれています。
確かに、僕の周囲にも心理学に懐疑的な人が何名かいましたね。
科学を信じる人も宗教を信じる人も「信じる」という意味では一緒であり、何を信じるかは人それぞれであって正解はないと僕は思います。
しかし、宗教は信者を洗脳し、ときには事件まで起こしてしまうこともありますよね。そのぶん「科学的根拠」というのは、実験データの分析をした臨床結果を論文発表されますので、科学はフェアだと僕は思うのですね。
早稲田大学文学学術院教授の竹村和久氏が印象的な発言をしたので抜粋してみます。
【関連記事抜粋】
「心のものさし」を正しく使う、つまり常識的な判断をしたり、人にだまされないためにはどうすればいいか。それは、物事を見るときに、具体化と抽象化を繰り返し、他者や出来事への理解を鍛えること。
つまり教育と学習によって可能になります。
つまり、心理学はあくまでも「他者や出来事を理解するツール」なのですね!
そのツールを使用するかしないかは個人の自由ですが、使ってもいないのに「くだらない」と切り捨てることは、挑戦する前から「やっても無駄!」と発言しているのと同じですよね。
無駄か無駄じゃないかは、自ら仮説立証してみないとわからないはずです!
ー【其の一】知っておくと便利な心理学
とゆうことで、心理学は相手に好かれるためだけのテクニックがすべてでないことが分かって頂けたかと思います。ここからは知っておくと便利な心理学にフォーカスしてみます!
まず1つ目が「ここだけの話」という口グセがある人には要注意だと著者は語ります。
打ち明け話や悩みなどを持ちかけるのは、自らをオープンにすることで相手ともっと親しくなりたい、深く付き合いたいという気持ちが根底にあることが多いと著者は語ります。
これを心理学で「自己開示の返報性」と言います。
「ここだけの話」と前振りしてくるタイプは、相手の持っている情報を引き出そうとしたり、自分の情報も他者に流している可能性が高くなります。 そこで、もっと疑わしい情報を見抜く方法があります。
それが、「絶対」と「えーと」です。
「絶対」を連呼するとき、心理的には自信がないときの言葉になります。「えーと」は内容に迷いがあったり、理解が至らないときに発する言葉だとされています。
これらをつなげますと「ここだけの話ですが、絶対に儲かるビジネスがあります。」少し突っ込んだ質問をすると「えーと」が会話中多くなります。
これだけで、かぼちゃの馬車みたいな不動産投資詐欺の被害にあうことも未然に防ぐことができますよね!
攻略がもっとも難しいタイプ
人生はリアルなゲーム?
元マッキンゼーやGoogleで勤めた経験の持ち主、尾原和啓氏の「どこでも誰とでも働ける」という著作があります。僕はこの著作が好きで何度か読み返しているのですが、ここで特に勉強になった考え方があります。
それが「人生をゲーム化できれば、メンタルは最強」という考え方です。
この考えをアウトプットしてから、否定的な言葉や態度なども意外と気にならなくなりました。なぜなら、それすらもゲームだからです。そんな考えを持っていると相手を「肯定」するようになりました。
つまり僕は、基本的に普段から「相手を肯定」しています。そんな自己認識を持っていたのですが、本書を読んで少し笑ってしまった章がありました。
ーー【其の二】相手の言うことを常に肯定するタイプ
相手のことを常に肯定するタイプは、一見謙虚で人が良さそうに見えますが、実は攻略するのはもっとも難しいタイプだと著者は語ります。
これがまさに「自分」でしたので笑えてしまったのですねw
【本書抜粋】
良好な人間関係、かつ相手のモチベーションや自主性をキープしつつ育んでいく上で、相手を頭から否定しないということは鉄則。
たとえ、相手の意見が到底認められない的外れな内容であっても、まずはその言い分に耳を傾けてから冷静に対応するのが”賢いリーダー”のやり方と言われています。
後輩や部下などの意見に「そうだね」「なるほど」とひととおり耳を傾け、同調したかに見えて、あとから一気に自分の考えを述べ、その方向に舵を切ろうとする上司は、この鉄則の実践に取り組む典型的な人と言えるでしょう。(P49)
僕は基本的には反論もしないですし、個人的な意見も会社では発言をしません。
なぜなら、自分の武器でもある「論理的に話す言葉使い」は目上の方には鼻についたり、嫉妬やプライドに触る原因になるからです。
これは過去の失敗で学びましたね!
論破したり、正論すぎる意見は人を傷つけることがあります。ある程度の年齢や実績がある段階で、プレゼンなどのシーンは最高の武器となりますが、今はマイナスに働くと考えています。
よって、僕みたいな人間は「肯定」はしていますが、内心では「情報ソースも薄いし、そもそも個人的な感情論すぎる。客観的データのサンプルも提示なし。この情報はあまり信用できないな」こんなことを会話中に思っているのですw
こんなタイプの人間も心理学である程度は見抜けてしまうのですね。心理学を「くだらない」と切り捨てるのも、少しもったいなく感じませんか?
長いものに上手に巻かれる方法
上司とは争わずコントロール?
最後の知っておくと便利な心理、其の三となります。それは、ワンマン上司には、まず、その自尊心を満たしてあげることです。
時代の変化に関わらず、上司は往々に思いつきでものを言う生き物だと著者は語ります。それなりの理由はあるのでしょうが、チーム内ミーティングや打ち合わせをその日の夜や翌朝などにセッティングしたり、急に報告書提出を要求してみたりします。
これは、社会心理学のリービットの提示した「集団パターン」からも理解ができます。
ここでやってしまいがちなのが、相手のミスを正しく指摘してしまう行為です。これは最悪で、上司のミスを指摘しても自分にメリットはありません。
プライドを傷つけるよな言動をすると、一気に上司は攻撃するようになります。
結果的に自分のメンタルが持たなくなって、優秀な人でも辞職などに追い込まれるのです。
上司とは戦うことは避けた方が得策だと言えますね!
まとめ
・心理学は相手を理解するためのツール
・「ここだけの話」「絶対」「えーと」には要注意。
・上司は思いつきの生き物である。
いかがだったでしょうか?
「心理学はくだらない」と思うかたもいるかとは思いますが、相手を理解するツールだと思えばまた見方も変わってくるのではないでしょうか?「心理学は相手を見破る学問」だと思うこと自体が、少し解釈が違うような気が僕はしますね!