【心理学】寂しさを紛らわす取説。いますぐできる簡単な方法3選
あなたはひとりでいると寂しいですか?
彼氏・彼女に会えないときや、部屋の中でひとりポツリといるとき、将来の不安や悩みを考えてしまうときは誰にでもあると思います。特に普段は忙しくのに、長期休暇が始まったりすると寂しさを感じやすいですよね。
そんな「寂しさ」について心理学や脳科学で科学的な対処法を伝授してくれている方がいます。そのかたは、一般社団法人全国行動認知心理学会理事長である大森篤志氏です。
最新科学の研究によって判明した「寂しさについて」と「誰でもすぐにできる対処法」を記事にしてまとめてみました。
それでは、さっそく本編に入っていきましょう!
【元ネタ本】
寂しさのメカニズムとは?
寂しさを感じることは悪いこと?
寂しさを感じることは、どうしてもネガティブな印象ですよね。そもそも「寂しさを感じる」こと自体は悪いことではありません。
私たち人間は、感情の良いもの悪いものに分けて評価したがる傾向にあります。人間の代表的な感情である「喜怒哀楽」を例とするなら、「喜」と「楽」は良い感情で、「怒」と「哀」は悪い感情のように感じますよね。
しかし、「感情は人間が幸せに生き延びるために必要な行動を促すエネルギー」だと著者は語ります。寂しさや怒りを上手に「行動を促すエネルギー」に変換できたとき、今よりもっと活動的で毎日を楽しく過ごせると思います。
最近、会社の事務員さんとお話する機会がありました。
ちょうど、お盆の連休明けだったこともあり「どこか行きましたか?」と質問してみると「ううん。どこも行ってない。ひとりで行動することが出来ないんだよね」と話してくれました。
その彼女は、すでに娘さんも成人し結婚して家を出ており、旦那さんとは離婚済み。ひとりアパート暮らしです。僕は、どことなく彼女から寂しさを感じました。話を聞いてみると、彼女はひとりで外食はもちろん、映画もカラオケもスポーツジムにも行けないと話していました。
もし仮に彼女が、「寂しい感情」をエネルギーに変換できたとすれば、きっと素敵な休暇になったのではないでしょうか。
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ーーリア充でも寂しさを感じている?
怒りの感情や悲しい感情にも肯定的な役割がちゃんとあると著者は語ります。怒りの感情は敵を威嚇し遠ざけるますし、悲しい感情も涙を誘いストレスを体外に放出しています。もちろん、寂しい感情にも役割があるのです。
それは脳が「つながりを実感しなさい。そのために行動しなさい」という命令だと著者は語ります。
米シカゴ大学の研究結果によりますと「孤独は他者との結びつきを強めるのに役立つ」このようなことが判明しています。人とのつながりを実感することに、友人の人数はまったく関係がないことも分かりました。
つまり「私は友達が少ないから」と思っているかたでも、友達が多くて寂しさと無縁そうに見えるリア充でも、孤独感を感じることに関係はないということですね!
【過去記事】
いますぐできる「寂しさ」を予防する3つの方法
寂しさは「ストレス」と深い関係がある?
寂しさは夜に突然きますよね。その理由は、少しずつ日々のストレスが蓄積されていたからだと著者は語ります。つまり、寂しさという感情に振り回されないようにする方法は「ストレス」をこまめに対処することが重要となります。
そこで、とても簡単なストレス解消法で即効性が高いものを3つご紹介します!
ここでポイントがひとつだけあります。
多くの方が「お金持ちになりたい」や「夢を叶えたい」と願うのに、叶えていないことと同じ理屈ですが、「知識」は使ってはじめて「教養」となります。
つまり、アウトプットしなければ知識をいくら寄せ集めても実生活に変化を感じることはありません。本当に簡単な方法のみをご紹介するので、ぜひ実践してみてくださいね!
ーー即効性があるストレス解消法3選
【1.目薬をさして1分間目を閉じる】
ストレスは目には見えませんよね。普段から、筋トレやランニングなどの身体を動かす習慣がある方は上手にストレスをコントロールしていると思いますが、運動が苦手という方も多いかと思います。
そこで、ストレスをこまめに発散・解消する方法として目薬を用意し、アラームを1分に設定してください。清涼感レベルの低い目薬がオススメです。アラームをかけたら目薬をさして目を閉じたまま1分間、目薬の浸透感覚に集中させます。
これだけで、ストレス解消に繋がりリフレッシュできると著者は語ります。
【2.太陽の光をイメージする】
身体の緊張が続くと感情を司る脳の「扁桃体」という部位が興奮することが脳科学の研究で判明しています。これが結果的にメンタル不調を起こしてしまい、寂しいや虚しいなどの感情を引き起こす原因となります。
そこでオススメなのが、身体の感覚をつかみながら、リラックスしている自分を想像して緊張をほぐす方法です。継続していくうちに自分の脳の興奮を和らげてメンタルが安定します。
まず、椅子に深く腰かけて、姿勢を正します。目を閉じて、深呼吸を3回繰り返します。そのとき、意識を集中させて、身体のどの部位に緊張や違和感があるかを探ります。
次に、青空の下に広がる芝生でリラックスしている自分をイメージして太陽の光を浴びている穏やかな感覚にしばらく浸ってください。
すると不思議とストレスが解消されているんですね。ちなみに、本物の朝の太陽光は「セロトニン」という幸せホルモンを分泌します。
朝の太陽光を意識的に浴びるだけで1日を気分良く過ごせるようになりますよ。
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【3.今日やることを箇条書きにする】
やることを紙に書きだして番号を振り、あらかじめ優先順位を決めておきます。そして、優先順位の最も高いものから取り組み、完了したら極太の黒マジックで大胆に塗り潰すしてください。
シャープペンやボールペンなどで、細い横線を引くよりも遥かに大きな達成感が得られると著者は語ります。
日常のひとつひとつの動作を意識的にラベリングすると、ストレス解消になり寂しさを感じにくくしてくれます。
【過去記事】
寂しさを克服する3つの方法
寂しさを感じやすい人は「今」を生きていない?
寂しさを感じているときは「今ここ」ではない場所に意識が向いていることにお気付きですか。こうしている今も、すでに終わった出来事に気を病んでいたり、まだ起きてもいない出来事に不安を抱いたりしています。
つまり、メンタルが不安定な方は「今を生きていない」とも言えるのです。
今この瞬間に目を向けてみてください。あなたは「イマ」という「点」でしか生きていないことに気付けます。つまり、この瞬間は過去でもあり未来でもあるのです。
遠い先の未来に怯えても、昔の出来事に囚われていても、今生きているこの「点」という時間には何にも影響はしません。昨日はすでに過ぎ去った時間であり、明日はまだ訪れぬ夢なのです。
イマこの瞬間から「今を生きる」と決意したとき、人生は大きく変わると著者は語ります。
【関連記事】
ーー寂しさを克服する3つの方法
【1.今記を書く】
意識が今に集中している人の心には、寂しさを感じることはありません。
そのため、寂しさの感情が活動的になってしまったときは、日記ではなく「今記」を書くことをおすすめします。
今記とは「今」自分の感じていることだけにフォーカスして書く日記のようなものです。
今の自分の感情を丁寧に書き出してみてください。すると、寂しさが消えていることに気がつくと著者は語ります。
【2.美容院に行く】
寂しさとは変化のない日常や生活に対して感じるものです。そこで、簡単にチェンジできるのは髪型です。
ここでポイントはいつもと同じではなく、「憧れている女優さんやモデルさん」の髪型を思い切って美容師さんに注文してみてくださいね!
寂しさは変化に弱い性質があるので、チェンジすることで寂しさを克服することができます。
【3.私は運がいいと言葉にする】
なんだかバカげているように感じますが、自己暗示の効力は半端ではありません。
東海大学体育教授の高妻氏や、メンタリストDaiGo氏、京都産業大学名誉教授の沢井氏など錚々たる方々が自己暗示を勧めています。
私は「運が悪い」と思っている人間と、私は「運が良い」と思って過ごしている人間とでは、日常生活に天と地との差がでます。
普段からネガティブなものからポジティブなものへ自己暗示を変えてみてください。
そもそも、あなたが思っている「自分像」は単なる思い込みにすぎません。より詳しい内容は、過去記事を読んでみてくださいね!
【過去記事】
まとめ
・寂しさを感じることは自体は悪くはない。
・寂しさをとストレスは深い関係にある。
・寂しさを今すぐに消したいなら今に集中する。
いかがだったでしょうか?
男性はあまり寂しさを感じる機会は少ないかもしれませんね。ただ、寂しさを感じているときは体調不良だったり、メンタル不調の知らせの合図だと思ってください。日頃子からストレスを上手に解消すれば、きっと毎日を笑顔で過ごすことができますよ!