周囲を不愉快にして平気?不愉快な人の特徴と対処法
あの人は周囲を不愉快にしていると気付かない?
はい。気付くこともありませんし、変わることもありません。
言葉は諸刃の剣です。ちょっとした嫌味が相手を深く傷つけることもありますし、一つの言葉で人が励まされて、また頑張ろうと奮起することもあります。
配偶者暴力支援センターの平成29年度の統計データでは、言葉の暴力での相談件数は3,251件と報告されています。これは氷山の一角で、日常化された嫌味や言葉の暴力に慣れてしまっている方も多くいると思います。
配偶者からの言葉の暴力や、上司の不快な言動に心労されている方も少なくないのではないでしょうか。そこで、心理学者の樺旦純氏の著書である「まわりを不愉快にして平気な人」を元ネタに、不愉快な人の特徴と対策について記事にしています。
それでは、さっそく本編に入っていきましょう!
【元ネタ本】
不愉快な人の特徴
不愉快な人の特徴ってなに?
結論から言いますと、他人に自分の正義を押し付ける人です。
本書でも「些細なことでキレる人」「上から目線の人」「いつも他人をけなしている人」「感情的すぎる人」などタイプ別に紹介されていますが、自身が過去に読んできた著作や実体験の総合的な判断でも「自分の正義を押し付ける人」だと言えます。
たとえば、「挨拶はするべき」だという考えの上司がいたと仮定します。
そこに、新入社員が挨拶もしないで出社してきました。当然、上司は不愉快です。そこで、上司が「挨拶もできないのか」と注意します。新人にとっては「挨拶はするもの」という概念すらなかったうえに、上から目線の言い方にイラってきました。
ここにお互いの常識や考え方、正義や思い込みが強い者同士だとバトルになります。
挨拶はした方がメリットが多いことも真実ですが、「絶対にしないといけない」という考え方も偏りがありますよね。つまり、自分の常識が相手の常識とは限らないということです。
それを無視して、自分の考えを他人に押し付ける人が「周囲を不愉快にする人」の特徴です。表現を言い換えると「自己主張が強い人」や「我が強い人」とも表現できますね。ちなみに、周囲を不愉快にしない人は「人の意見を聞ける人」です。
なぜなら、自分の考えを押し付けないことで建設的な会話が成り立つからです。
【過去記事】
ーー些細なことでキレる人
周囲を不愉快にする人の特徴はお分りいただけましたか?
正義感が強い人や完璧主義の人は注意が必要ですね。そして、人間にはバイオリズム(生体活動周期)に基づく気分の変動があると著者は語ります。
誰でも感情、肉体、知性の3要素の一定リズムに乗って生きているのです。いつも明るく愛想がよく見える人でも、実は感情や気分が完全に一致しているわけではないのですが、感情をちゃんとコントロールしているのです。
正義感が強い人や完璧主義の人でも、感情のコントロールができる人や意見を聞くことができる人は、不愉快な人だと思われることはありません。しかし、感情のコントロールができない人が厄介なのです。
そこで、覚えておいてほしいことが1つだけあります!
それは「理論は感情に負ける」ということです。
これは、以前に紹介した著作からの学びとなります。些細なことですぐキレる人は、気分に左右されやすく、言動に一貫性がないと著者は語ります。そこに、理論なんて通じることもありません。反論はせずに、機嫌が悪いときは距離を取りましょう。
人の気分は、天気や温度にも影響されることがわかっています。雨の日や、猛暑の日などは注意しておくと良いですね!
【過去記事】
いつも他人をけなしている人
他人のアラばかり探す人が周囲にいませんか?
自分の悪いところは棚に上げ、人のアラ探しが得意な人っていますよね。
本来は「人のふり見てわがふり直せ」という言葉があるように、人には良いところもあれば悪いところもあるのが自然です。つまり、迷惑をかけられることもあるが、自分も迷惑をかけているのです。
このような考えを持っている方は、気持ちに余裕があり他人を認めることができます。しかし、小さなミスを探してはネチネチと言ってきたり、他人や会社の批判ばかりを口にしては、自分の欠点を見直すことをしない人がいます。
これも、自分の考えが絶対に正しいと思い込んでいる人ですよね。
【関連記事】
ーー特徴と対処法
この手のタイプは、ネガティブで劣等感と不安にさいなまれている人だと著者は語ります。確かに、知人にこのようなタイプがいますが、ネガティブで不安症だと語っていました。
自分に対する不満が多く、支配欲求も強いです。
オールオアナッシングの考え方で、白か黒かという極端な考え方を持っています。理想も高く欲求水準も高いので、それを他人に押し付けてきます。この世に「完璧」なんて有り得ないのですが、残念ながら理解できないのでしょう。
対処法は、実にシンプルです!
その方法とは「相談から入る」です。この手のタイプは頼られることを好みます。口では「そんなことも知らないのか」とか余分な一言が多いですが、内心は頼られてすごく嬉しいのです。
つまり、この手の人とコミュニケーションを取るときは、「相談するかたち」に持っていくのがベストです。会話の冒頭は「ご相談があるのですが・・・」から会話を始めればうまくいきます。
プライドも高い傾向にあるので、自尊心には細心の注意が必要です。
【過去記事】
まとめ
・周囲を不愉快にする人は自分が絶対に正しいと思っている
・些細なことでキレる人の対処法は機嫌を読み取る
・批判が多い人ほど自分に自信がない
いかがだったでしょうか?
本著作はタイプ別に対処法と特徴を紹介してくれています。人の悩みは対人関係がすべてです。自分をバカにしてくる人を不快に思いますが、笑う側より笑われる側でいる方が僕は良いと思います。なぜなら、笑う側はいつでも笑わされているのですから。