日本人の遺伝子はすごい!医学博士が語る日本人の遺伝子とは
あなたは「ヒトゲノム・プロジェクト」をご存知ですか?
ヒトゲノム・プロジェクトとは、簡単に言いますとDNAの二重らせん構造の発見から50 周年となる2003年についに30億文字といわれるヒトの全ゲノムが解読できました。
これはどういうことかというと、「人間の設計図」がついに見つかったということです。「人はなぜ病気になるのか」「人はなぜ太るのか」「人はなぜ恋をするのか」この問いを遺伝子レベルで解読できるということです。
なんだかすげぇワクワクしてきませんか?
ということで、元ネタ本の著者は医学博士で国際医療福祉大学院内科学教授の一石英一郎氏です。さっそくの内容に入っていきましょう!
【元ネタ本】
日本人の遺伝子 ヒトゲノム計画からエピジェネティクスまで (角川新書)
- 作者: 一石英一郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/03/09
- メディア: 新書
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日本人の遺伝子
日本人はどこからきたのか?
それは、西アジアの方角ではないかと遺伝子から推測されています。
よく「DNA」という単語を耳にしますが、DNAを調べる方法は大きく分けて3つのアプローチがあります。そのひとつに「ミトコンドリア遺伝子」を調べるというものがあります。ミトコンドリアは、細胞に数多く含まれ、エネルギーをつくる役割をしています。
中でも女性の卵子に中に含まれているミトコンドリアは、細胞の「核」が持つ遺伝子とは別に、独自の「ミトコンドリア遺伝子」を持っていると著者は語ります。この女性が持っている「ミトコンドリア遺伝子」は女性のみに受け継がれていきます。
「叔母→母→娘」こんな感じです。
残念ながら男性が持つ精子にもミトコンドリアは存在しますが、卵子と受精するといつの間にか消滅し女性のミトコンドリアのみが遺伝することが分かっています。
女性のミトコンドリアのルーツを辿っていくと、日本人は西アジアの方角から東へと渡来したのではないかと推測されているわけです。
ー日本人はユダヤ人に似ている
ちなみに、日本人はユダヤ人の遺伝子と非常に似ているそうです。
そして、YAP型の配列を持っているのも日本人の特徴です。韓国人や中国人にはまず見られない型です。このYAP型の配列を持っている人物としては、相対性理論で有名なアインシュタインやライト兄弟が挙げられます。
現代では、堀江貴文氏や須藤元気氏もこの配列を持っていることが分かっています。ユダヤ人はとても優秀なことで有名です。その優秀な遺伝子に類似する私たち日本人の潜在的能力は優秀である可能性が高いです。
つまり、あなたは遺伝子レベルで優秀なのです!
セクシーな色はピンク?
あなたは「セクシーな色」は何色だと思いますか?
多くの方が「ピンク」と連想したと思います。
しかし、この色も万国共通ではありません。日本と中国・韓国では遺伝子は異なっています。それは「色」を取ってみても明白です。「色遺伝子」を例に挙げて考えてみると、ちょっと面白い結果になると著者は語ります。
国ごとによって興奮する「色」が異なることがすでに判明しています。日本は「ピンク」です。お店の看板とネオンは「ピンク」が多く使われていますよね。これが中国では、「黄色」となり、お店も黄色の看板が多いです。ちなみに、韓国は「赤」です。韓国の表紙には赤が多いのが特徴です。
スペインは「緑」で、アメリカは「青」です。日本人女性が「ピンク」を好むのも遺伝子レベルで興奮を誘っているのかもしれませんね。
日本人は遺伝子的に太りやすい?
日本人は太りやすい遺伝子を持っていることをご存知でしたか?
それほど食べていないのに太ることってありますよね。
日本人は元来太りやすい遺伝子を持ち合わせていることがわかっています。そもそも、日本人は飢餓時代が長かったのです。飢餓時代が長ければ、それに耐えうる遺伝子が刻み込まれていきます。
β3AR、PPARγ、カルパイン10、β2AR、UCP-1などが太りやすい遺伝子の代表格。
たとえば、アドレナリンに関係する「β3AR」には脂肪を燃えにくくする作用があります。この「β3AR」は全白人系には約8%しか持ち合わせていないのに対して、日本人は約34%もの人がこの遺伝子を持っています。
つまり、日本人は飢餓に強い遺伝子を持っていますが、そのおかげで太りやすいです。
その際の男性がおこなうダイエットは筋トレをおすすめします。筋トレは「テストステロン」という男性ホルモンを分泌します。このホルモンは別名「モテホルモン」と呼ばれており、より男性的で行動的になることがわかっています。
成功者には共通して、テストステロン値が高いこともわかっています。
ーー日本人はガン発症が多い
日本人の死因第一位はガンです。ガンが遺伝子レベルで発症することは学術的に、かなりわかってきています。このことについて著者はこのように語っています。
【本書抜粋】
戦前と戦後を比較して、これだけ劇的にガンの発症率が増えたのは世界でも日本くらいでしょう。戦前の死因第1位は脳卒中や脳溢血などでした。
戦前と戦後では何が違うのでしょう?
食生活の変化等により、後述するエピジェネティクスが起こり、眠っていたガン遺伝子が起きてしまったり、逆にガン抑制遺伝子が眠ってしまったりしているのだと考えられます。
ちなみに「ガンは遺伝する」と言われていますが、本当に遺伝するのか?
結論から言いますと残念ながら遺伝します。
二親等以内に3人以上、なにかしらのガンに罹患したことがある人がいる場合には、まず「ガン家系」と見ていいと著者は語ります。
ただヒトゲノムも解読できていますし、医療は日々発展しています。2人に1人はガンを発症する時代ですから、市場原理から考えガン研究や治療薬は儲かります。
儲かる研究は予算がおり研究対象になりやすい。
厚生労働省の平成26年度のガン研究予算額は230億円ですし、全世界でガンは研究対象になっているので、今後「ガンは治る病気」になるかもしれません。
まとめ
・日本人の遺伝子はユダヤ人に非常に近い。
・色遺伝子で各国によって「セクシーな色」は異なる。
・日本人は飢餓時代が長かったため、遺伝子レベルで太りやすい
・日本人はガンを発症しやすい
いかがだったでしょうか?
日本人は世界でも稀な人種です。そして、その遺伝子は皆さんお持ちです。自分の可能性をもっと信じてみるのも面白いかもしれませんね!ご興味があったら一読してくださいね。