あのとりブログ

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いい会社の特徴。日本で大切にしたい会社とは?

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いい会社とはどんな会社だろうか?

 

 日経ビジネスオンラインの記事で「いい会社の定義」という過去記事がありました。そこに書かれていた定義は「社員が入社すると自信がつく会社」がいい会社だと書かれています。

 

 法政大学大学院政策想像研究科教授の坂本光司氏は「残業時間の長さ」こそ、その企業が、真に社員とその家族を大切にしているかどうかを見る最良のメルクマールだと語ります。

 

  最近は「働き方改革」や「ワークライフバランス」が話題となり転職する人も2017年総務省統計によると306万人。前年比より8万人も増えています。

 

 そこで、転職を考えている人に少しでも「いい会社」に転職してほしいので「いい会社の特徴」を著作を元ネタに書いていきます。

 

【元ネタ本】

日本でいちばん大切にしたい会社6

日本でいちばん大切にしたい会社6

 

 

 

 「いい会社」の波が広がっている

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「いい会社の特徴」とはどのような会社だろうか?

 

それは、業績ではなく人を大切にする経営だと著者は語ります。

 

 前著「日本でいちばん大切にしたい会社5」はアジア圏でも話題となり、最近は台湾や中国で講演依頼や現地企業の視察などの仕事も増えたそうです。そこで、感じるのは「業績でなく人を大切にする経営学」がアジア圏で浸透しつつあることを実感したと話します。

 

 社員を大切にできない会社に未来はありません。今や中国、台湾、ベトナム、タイなどの発展は凄じく、学ぶことにも貪欲です。そして、彼らは日本のマーケティングや技術には関心は少なく、日本の中小企業を注視しています。

 

【本書抜粋】

 先だって、これまで何回も来日されている海外視察のコーディネーターの人に、「なぜ皆さんは、日本を代表するような大手企業を訪問しないのですか?」と聞いたことがあります。その回答は衝撃的でした。

 

 「正直、もう日本の大企業に学ぶことはあまりないのですよ。日本の大企業経営は、もう私たちの参考になりません。いま私たちが求めている経営学は、日本の、人を大切にしている温もりの満ちあふれた中小企業の経営なのです」と言ったのです。(P30)

 

 これが日本視察に来ている経営者の声です。ブラック企業の定義は人それぞれです。ですが、過労死するレベルの労働は、もはや労働ではありません。

 

  このような企業は、「リスクマネジメントができないです」と全世界に発信しているようなものです。よって未来がないのです。

 

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--いい会社の特徴「残業時間」

 

 冒頭でも話しましたが、2017年の転職者数は306万人です。これだけの人が転職する時代になりました。終身雇用は崩壊し、年功序列制度でなく成果主義にシフトしてきています。

 

 転職を考えている人の共通目的のひとつ「いい会社」に転職するには、「いい会社の特徴」を知っているか否かによって変わります。

 

そこで、まず残業時間の長さがポイントです。

 

 著者は8,000社を超える企業の現場を訪問し、必ずといってよいほど残業時間を聞くそうですが、「いい会社」はおおむね5〜10時間以内だと話します。中には10年間連続して「残業ゼロ」という会社も存在します。

 

面接時などで平均残業時間を聞いたり、ネット書き込みなどリサーチは必須です。

 

--いい会社の特徴「離職率」

 

離職率も社員を大事にしているかを見極める重要なメルクマールです。

 

 ハローワークや求人情報サイトに常時掲載されているような企業はおすすめしません。

 

 最近リクルートの方とお話しましたが、ハローワークはブラックボックスなので注意が必要だと話してました。掲載がタダでできることもあり、ブラックボックス化しやすいのがハローワークです。

 

 本気でいい人材を確保したい会社は、資金投資して転職エージェントに依頼しています。マッチングできれば成功報酬がもらえるエージェントも必死です。資金を投じてまでいい人材を求めている会社と無料のハローワークでは本気度が違います。

 

もちろん内定のハードルも高くなります。

 

著者も離職率についてこのような発言をしています。

 

【本書抜粋】

経営者は社員を選ぶことができます。

 

  しかし社員は、務める会社を変えない限り社長を選ぶことができません。

 

  ですから、本人のキャリアアップなどの例外もあるでしょうが、基本的に転職的離職は社員の無言の抵抗といってもよく、転職的離職者が著しく高い企業の経営には重大な問題があると言えるのです。(P22)

 

 理想は大卒で3%ですが、なかなかこのような企業に転職するのは難しいかもしれません。なぜなら、離職しないから求人を出す必要がないのです。

 

  それでも、転職する際は離職率を注視した方が良いですね。

  

  感動経営を行う6社

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感動の経営をする6社とは?

 

 著作内で紹介されている「いい会社」6社です。詳細すべてを書けませんが紹介します。

 

・1社目「マコセエージェンシー」

 鹿児島市のオリジナル会葬礼状を作成する企業です。オリジナル会葬礼状とは、一般的な会葬礼状とは異なり、この世に唯一無二の会葬礼状のことです。

 

 マコセのスタッフたちは、わずか10分の電話で悲しむ遺族から故人の思い出を聞き出し、遺族や会葬者が涙するような会葬礼状を作成します。

 

詳しくは本書まで。HPリンク

 

・2社目「但陽信用金庫」

 兵庫県加古川市にある金融機関です。桑田理事長は金融機関を「よろず相談所」「地域のまち医者」と位置付け、職員はもちろんのこと、地域住民・地域社会のためにさまざまさな施策を行っています。

 

 その経営の考え方・進め方はどんな規模・業種の企業であっても通じる真の経営学です。

 

詳しくは本書まで。HPリンク

 

・3社目「コーケン工業」

静岡県磐田市にある農機具や建設機械に使われる各種金属パイプメーカー企業です。

 

 地域の多くの企業が、取引先の外注・購買政策に翻弄され、人減らし経営を進める中、コーケン工業は独立独歩の道をひた走り、創業以来社員数を増加させているばかりか、黒字経営を続ける優良企業です。

 

 驚くのが社員270名のうち79名が64歳以上の高齢社員です。しかも、全員が雇用期間の定めのない無期雇用社員です。

 

詳しくは本書までHPリンク

 

 

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・4社目「柿の実幼稚園」

 神奈川県川崎市にある幼稚園です。柿の実幼稚園の最大の特徴は、約1300名いる園児のうち約300名が何らかの障害を持っていることです。

 

ボランティアの活動に熱心な幼稚園となります。

 

詳しくは本書まで。HPリンク

 

・5社目「アポロガス」

 福島県福島市にあるLPガスをはじめとした各種エネルギー販売業している企業です。従業員は約70名のどこにでもあるLPガス屋ですが、経営の考え方が素晴らしいと著者は語ります。

 

 東日本大震災でもその地にとどまり営業を続けています。「この地に私たちの大切なお客様が1人でもいる限り、見捨てるわけにはいかない」と全社員が残る選択をしたぐらい人望ある経営者がいます。

 

詳しくは本書まで。HPリンク)

 

・6社目「アイワード」

 北海道の札幌市にある印刷業をメインとしている企業です。アイワードは一度倒産寸前まで追い込まれた企業です。そこから、立て直した経営はまさに日本で大切にしたい会社モデルです。

 

詳しくは本書まで。HPリンク

 

 まとめ

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 ・アジア圏では日本の大企業に興味が薄れてきている。

 

・いい会社に転職するには2つの特徴を見極める。

 

・日本で大切にしたい会社モデル6社

 

いかがだったでしょうか?

 

 人生のほとんどは働いています。プライベートを充実し幸せな生活をおくるには、いい会社で自分に自信をつける働き方が重要です。転職を考えているかたは、本書を一読されてもいいかもしれませんね。