スターバックスの働き方。成功秘密の「10の原則」とは?
なぜスターバックスは流行ったのか?
スタバは全世界になんと28,000以上の店舗があります。
最近では、スタバはプラスチック製のストローを廃止する計画を発表しました。今後は紙や植物由来プラスチックのストローに変えて提供していくそうです。
スタバの業績は好調にみえますが、東洋経済オンラインの記事によりますと、スターバックスジャパンは上場廃止後の2016年10月期〜2017年9月期決算は、売上高1709億円(前期比6.4%増)営業利益143億円(同4.2%減)と最近は低迷気味です。
しかし、ショッピングモールや駅構内のスタバを覗くと行列や満席の光景はよく見かけますよね。
そもそも「なぜこんなにスタバは流行ったの?」と思い、この疑問に答えてくれたのが、作家プロデューサー夏川賀央氏の著作です。
それでは、スタバの「成功の秘密について」さっそく本編にはいっていきましょう!
【元ネタ本】
スターバックスの誕生ストーリー
スターバックスの起源をご存知ですか?
スターバックスの始まりは「ただコーヒーが好きだったから」これがきっかけです。
なんとも拍子抜けする答えですが、ソフトバンクの孫正義氏も1年半かけて「一生情熱を注ぐことができる仕事」これを真剣に考えた結果が情報革命でした。
「純粋に好き」このエネルギーの強さを感じますよね!
スターバックスは、アメリカのシアトルでジェリー・ボールドウィン、ゴードン・バウカー、ゼブ・シーゲルの3人で始めたコーヒー豆の専門店です。
ここで驚きなのが、実は3人とも教師や会社員であり、片手間のように始めた会社が「スターバックス」だと著者は語ります。なぜこんなことを始めたのかと言いますと、先ほども言ったように「コーヒーが大好き」だったからです。
「アメリカンコーヒー」という薄味コーヒーがあるように、アメリカ人はさほどコーヒーの味にこだわりがなかったのですね。そこで、上質なコーヒー豆で美味しいコーヒーを飲んでもらいたいと3人は考えたわけです。
ーーもう一人の重要人物?
もうひとり「コーヒーが大好き」という人物が加わります。それが、スターバックスを世界的企業に押し上げた元CEOのハワード・シュルツ氏です。
彼はイタリア式の「バリスタ」というシステムを取り入れました。バリスタとは、その場で飲めるサービスですね!
しかし、3人はあまり乗る気ではなかったのです。結局、シュルツは独立をします。しかし、シュルツが抜けたあと、スターバックスの経営が危なくなりました。そこで、シュルツがスターバックスを買収し、CEOという立場で戻ってきたのです。
ざっくりですが、これがスターバックスストーリーです!
今後は仕事の過半数がロボットが担う時代に到来すると言われています。ちなみに、2022年には世界で7,000万の職が失われる一方で、自動化により1億3,300万の新たな仕事が創出されると「世界経済フォーラム」が17日に発表しています。
過去のストーリーは辿ると面白いですが、近未来はスタバも全自動化されるかもしれません。そもそもコーヒーは健康に良いと薬学博士の岡希太郎氏が発言しています。
スタバの今後にも注目していきたいですね!
スターバックスの働き方
スタバはお店の印象が良い?
スタバは学生が勉強していたり、ビジネスマンがPCで仕事をしている風景をよく見かけます。ただ僕は貧乏舌なので、スタバのコーヒーよりセブンコーヒーのが美味しく感じますが・・・w
セブンコーヒーならSサイズで100円ですが、スタバならShortで280円します。
場所を買っているのもあるでしょうが、それでもスタバが好きな人は多いのも事実ですよね。その秘密は「お店の印象が良い」ことにあると著者は語ります。
スターバックスは広告宣伝にお金をかけていないことが特徴的です。その代わりに、社員教育に投資をしています。社員を「パートナー」と呼び、大がかりなマーケティングをしたわけでもないのに、短期間でブランドを築けた理由をシュルツに質問したことがあるそうです。
その質問にシュルツはこのように答えたのです。
【本書抜粋】
「小売業務に従事するパートナーたちは、その熱意と献身でコーヒーとブランドを広める最大の力となってくれた。彼らの知識と熱意が顧客の評判となり、再び店に足を運ばせる要因となったのだ」(P113)
つまり「会社を維持する鍵は従業員を大切にする」ということです。詳しい内容は、下記に記事をリンク付けしておきました。
【関連記事】
ーESを無視する会社は生き残れない時代
ESとは「従業員満足度」を指します。
共同通信の記事によりますと、日本はついに70歳以上の高齢者が全人口の20%を超えたと発表しました。つまり、5人1人は高齢者です。働き方改革やプレミアムフライデーなど、政府は色々模索はしていますが実感ある人は少ないと思います。
過去の日本は根性論が推進されていましたよね。根性がない奴は「やめろ」というスタンスの経営者や上司は多く、社員は使い捨てされていました。今もそのような会社は存在すると思いますが、残念ながらその経営方針では倒産する危険性は非常に高いです。
詳しい内容は過去記事に書いているのですが、結論から言いますと「人手不足で倒産する会社」が急増しているのです。高齢者への医療費は増加しているが、働く世代が減少していることで、国力そのものも低下しているのです。
良い人材は優れた会社にしか集まらなくなり、貧困格差も広がります。そういう意味で「震災」「高齢化」「人口減少」など日本はピンチを迎えているのですね。
この環境下で変化を嫌い「根性論」で過労死させる企業が残れるとは到底思えません。成長企業の共通点は「ESが高い」ことです。
それがシュルツ氏が提唱している「人材は宝」にリンクするのですね!
世界一を守り続けた大切な「10の原則」
スターバックスの「10の原則」はご存知ですか?
それが以下の10項目となります。
【成功秘密の10の原則】
1.自分に正直になる。
2.なぜこの会社で働くのか。
3.自主的になる。
4.信頼を築く。
5.真実に耳を澄ます。
6.責任を持つ。
7.行動する。
8.困難に立ち向かう。
9.リーダシップを発揮する。
10.大きな夢を持つ。
僕も過去に偉人や有名経営者の著作を読んできましたが、発言内容はほとんど一緒です。
この原則が真実かどうかはわかりませんが、真実だと仮定した場合、原則の本質はシンプルでありながら「実行」「継続」が難しいのです。ちなみにスターバックスの「1.自分に正直になる」の意味はこのような意味合いです。
「本音を言えば、別にあくせく働きたいなど思っていない」「仕事をする理由?そんなの特にない」このような人物は、スターバックスで働かなくていいという意味です。
つまり「この会社」で働きたいと考えている人だけを集めた会社、それがスターバックスです。これは実に理にかなっていると著者は語ります。
「継続」といえばブロガーも一緒です。
Twitter、はてなブログで「面白いブログだな。今度紹介でもしよう!」と思っても、残念ながらそのままフェードアウトしていく人がほとんどです。
そのなかでも、「碧乃あか男氏」はブロガーの大先輩です。継続日数がなんと511日です。読者数は1188人(良いパパですw)511日継続して記事作成するのは並大抵ではありません。
ブログを実際にやってみれば実感できます。マジで凄いことです!
本当に好きだからこそ継続できるのですね。
ーー自分の満足を仕事の利益と一致させる
Amazonとスタバには共通していることがあります。
過去記事を読んでくれた方なら覚えているかもしれませんが「従業員が会社のファン」という共通点です。
スターバックスは「自分の満足を仕事の利益」として捉えている従業員が多いのです。そして著者はこのように語っています。
【本書抜粋】
お金を稼ぐために働いている部分もあるし、好きだからその仕事をやっている面もある。成果を出す喜びを見出した面もある。
中略
うちの会社でやっていることならそれができる、そうできることが楽しくて仕方がないという人ならば、当然、この会社で仕事することが「笑えること」になる。(P119〜120)
「自分の好きなことを仕事に」このような文言は一度は聞いたことがあるかと思います。でも、実際は「好きなことすらわからない」そんな人が多いのですね。
その理由はシンプルです。自発的に行動もしなければ、好きになるまで「継続」できないからです。
「成功秘密10の原則」は実にシンプル。しかし、自分の満足を利益として考えることができないと、この成功秘密がうまく機能していないことになるのかもしれませんね。
「仕事の満足は利益」深い言葉ですね!
まとめ
・スターバックスは「好きから始まった」
・スターバックスは広告よりも人材育成
・成功秘密10の原則は実にシンプル
いかがだったでしょうか?
本著作は「IKEA」「サムスン」「アップル」「Google」「任天堂」など数々の凄い会社の仕組みや考え方を紹介している面白い本です。詳しい内容を知りたい方はお手に取ってみてくださいね!