あのとりブログ

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【脳科学】仕事でミスが多い。ミスがなくなる3つの方法

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あなたは仕事でどのようなミスをしたことありますか?

 

  ある人材情報サイトが行ったアンケートによりますと「職場で上司に怒られた失敗ランキング」の上位は以下のようになっています。

 

1位.頼まれた仕事を忘れた

2位.電話の取り次ぎメモを忘れた

3位.会議中に眠ってしまい、ペンを落とした 

 

 調査結果を見てわかるように、仕事のミスで多いのは物事を忘れるミスです。「言った」「言わない」や、大事な商談日に「資料を忘れた」このような記憶力や注意力が原因のミスがほとんどです。

 

 しかし、安心してほしいのは、あなたの「記憶力」「判断力」「注意力」が低いことが原因ではないことです。そのように語るのが、著者の宇都出雅巳氏です。著者は脳科学や心理学を積極的にビジネスに取り入れた方法で企業研修を行うスペシャリストです。

 

それでは、本編にてミスがなくなる方法を3つをご紹介していきます!

 

【元ネタ本】

仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方

仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方

 

 

 

 仕事でミスが多い。記憶のメカニズム

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書類をどこに置いたかを忘れた経験ありませんか?

 

 記憶が原因のミスを「メモリーミス」と呼びます。たとえば「上司の指示を忘れる」「人の名前を忘れる」「持ち物を忘れる」などのミスです。皆さんもこのようなご経験はあると思います。

 

そもそも、なぜ人はメモリーミスをするのでしょうか?

 

 それは、記憶に対する「期待」と「現実」のギャップから生まれると著者は語ります。あなたの「しっかり覚えた!」「忘れないだろう」という目論的に反し、脳が思いのほか早く、あっさり忘れてしまうことが原因だったのです。

 

 記憶に関する研究で有名な「エビングハウスの忘却曲線」というグラフがあります。このグラフでわかることは「覚えた直後から人は忘れていく」という事実です。

 

 たった20分後には、すでに42%を忘れ、1時間後には56%。1日後には74%を忘れるという報告があります。つまり、この記事を読んでくれた人も20分後には、内容の半分以上はすでに忘れているということです。

 

「覚えた!」というあの感覚を信じてはいけません。なぜなら、脳は忘れるようにシステム化されているからです。

 

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ーーメモリーミスの主犯格「ワーキングメモリ」

 

 記憶の研究が進む中で、覚えた直後に急速に忘れてしまう原因がわかってきました。それは「ワーキングメモリ」という記憶です。

 

これが「メモリーミス」を起こす主犯格だと著者は語ります。

 

 ワーキングメモリは「脳のメモ帳」だとイメージしてください。長期記憶とは異なり、何かの目的のために「一時的に」貯蔵される領域であることが特徴です。このワーキングメモリの容量は思いのほか小さいことが特徴です。

 

 容量が小さいから新しい情報が入ってくると、古い情報がはじきだされてその瞬間に忘れてしまいます。そして、この容量はトレーニングで増やすこともできません。

 

つまり、あなたは忘れっぽい性格でも記憶力が悪い訳でもありません。

 

 忘れることは当たり前のことであり、ミスを犯す前提に立って、事前に対処法を知らないから周囲から「ミスが多いな」と注意されるのです。注意する上司も日常的にミスを犯しているのですが、立ち位置的に誰も注意できないから目立っていないだけかもしれませんね!

 

  ヒトは1日経つと覚えたことの3割しか覚えていません。「よし、覚えた!」は錯覚です。

 

これをまずは認識してくださいね!

 

 とにかく「メモ」を取る

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「メモを取れ!」と上司に怒られた経験ございませんか?

 

 実はこの原始的な方法が、メモリーミスを減らすことができる基本対策です。なぜなら、教えてもらったり、頼まれた瞬間から人は忘れていくからです。

 

 たとえば、Aさんにファックスを頼まれました。その直後に、オフィスの電話が鳴り、名前と要件を聞いてから取り次をしました。その対応が終わったタイミングで、Bさんに「ランチに行かない?」と誘われてランチに行きました。

 

さて、ランチを食べた後にAさんに頼まれた「ファックスを送る」という仕事を覚えている自信はありますか?

 

 よく、成功者の体験談などにふと思いついたアイデアを「紙ナプキンになぐり書きをした」というエピソードがありますが、この方法は確実な方法です。よって、アイデアや頼まれた仕事、TODOリストは、紙に書き出すことがミスを防ぐために効果的です。

 

 それでも「私は大丈夫!」と思う人もいるかと思います。絶対的な自信があるのであればそれは素晴らしいですが、僕は自分の記憶を頼ることをおすすめしません。

 

 僕は営業の仕事をしています。そこで、売れない営業マンの特徴にお客さんが求めていることを理解したり、聞き出してもメモ取りをしていない人が多く、自分の記憶を頼りに提案をする特徴があります。

 

需要と供給は原理原則です。

 

 お客さんが求めていることをメモして、的確に提案すれば、それがすでにクロージングです。僕は世間話もすべてメモしています。

 

 メモ取りは重要性が高い仕事のひとつです。著者もメモ取りの重要性を語っています。

 

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ーーあの書類はどこにいった?

 

「あれ・・・あの書類はどこにいった?」「ここに置いたはずなのに・・・」という経験はありませんか?

 

これもメモリーミスの1つだと著者は語ります。

 

 ワーキングメモリから情報がこぼれ落ちるケースとは根本的に原意が異なり、無意識で行った動作であるがゆえにワーキングメモリにすら保管されていないのが、このようなミスです。

 

 こうなってしまったら、自分が動いたであろう導線を思い出して、手当たり次第に探すしか方法はありません。

 

このようなミスを減らす方法は2つあります。

 

【2つの対策】

1.モノを減らす

2.置く場所を決める

 

たったこの2つです。

 

 いらないモノはどんどん捨てましょう。モノを捨てられないなら、管理をしっかりしないと紛れてしまいます。あとはバックの中身でもそうですが、「ここにこれは置く」という置く場所を決めることです。

 

 探す時間とイライラしながら焦りも感じるくらいなら、この2つの方法論を取り入れた方が合理的だと思いませんか?

 

 「名前」の超簡単な覚え方

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人の名前を覚えるのは得意ですか?

 

 おそらく苦手な人が多いかと思います。なぜなら、名前とはシンボルにすぎず、それ自体に意味があるわけではないからです。

 

 つまり、脳内では「3857503957」という数字の羅列と「名前」は一緒であり「記号」みたいなものです。たった一度、「私の名前は〇〇です」と言われただけで、覚えるほうが凄いのです。

 

  そうは言っても、名前を忘れてしまうのはビジネスシーンでは頂けない失敗でしょう。なぜなら、あなたが反対に名前を忘れられていたら心情としてどう思うでしょうか。

 

  反対に「〇〇さま、お待ちしておりました」や「〇〇さん、おはようございます!」は嬉しいはずです。そのぐらい重要性が高いのが「名前の暗記」となります。

 

それでは、名前を超簡単に覚えらる方法論を2つ教えます。

 

【名前を覚える方法】

1.イメージ

2.会話中に何度も名前を呼ぶ

 

上記2つが効果的な方法論です。

 

 イメージとは、その名前から連想するイメージと顔を合体させて覚える方法です。たとえば「大林」という名前なら「大きい林の中を彷徨っている」このイメージと顔をリンクさせます。

 

たったこれだけです!

 

 あとは、会話中に「大林さんは、休日は何して過ごしますか?」とか「大林さん、本日はお忙しいなかありがとうございました」など名前を呼ぶ回数を増やすだけです。

 

名前を覚えるのが苦手というかたは、ぜひ試してみてくださいね!

 

 まとめ

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・人は簡単に忘れる生き物だと理解する

 

・とにかくメモは重視する

 

・モノを減らして置き場所を決める

 

・名前はイメージと会話中に何度も呼ぶ

 

いかがだったでしょうか?

 

 僕もミスが多くて怒られてばかりでした。しかし、本著作を読んでアプトプットしたら本当にミスが少なくなったことを実感しました。「私はミスが多い」このようなお悩みの方にはおすすめの一冊となります!