あのとりブログ

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社内政治のコツ。理不尽なゲームに勝ち抜く3つ方法とは?

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「社内政治」この言葉を聞いてどのようなイメージを持ちますか?

 

 上層部に媚びへつらう上司や、ライバルの足を陰で引っ張るヤツの顔とかでしょうか。正直に気持ち悪いし、くだらないとは思います。

 

しかし、組織に属している以上は、必ず「社内政治」が存在します。

 

 そして、どんなロジックよりも「感情」に勝ることはなく、「議論」には勝って「政治」に負ける人が多いと語る人物がいます。その方は、リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、現在は株式会社セレブレインの代表である高城幸司氏です。

 

高城氏がリクルート時代に学んだ「社内政治」という理不尽で非合理なゲームに勝つ「27の鉄則」のうち3つをご紹介するのが本記事となります。

 

それでは、さっそく本編に入っていきましょう!

 

【元ネタ本】

社内政治の教科書

社内政治の教科書

 

 

 

 社内政治のコツ。「影響力のゲーム」とは?

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社内政治は避けれられない?

 

結論から言いますと、残念ながら組織に属している以上は避けることはできません。

 

 そもそも会社とは、人の集まりです。そして、人が集まれば、そこには政治が生まれます。政治そのものは「善」でも「悪」でもないのですが、人間が生きていくうえで必ず遭遇する「現実」が政治だと著者は語ります。

 

私たちは、普段の生活でも「力関係」を推し量りつつ集団生活をしているのです。

 

 たとえば、ランチに誘われて「カレー」or「パスタ」にするかの選択も、相手が先輩であり発言力が強ければ「カレー」になりますし、仮に先輩よりも業績が格段によく、先輩があなたに脅威を感じていれば、あなたの発言が勝る可能性もあります。

 

 つまり私たちは、ほとんどあらゆる場面で、お互いの力関係を推し量りつつ集団生活を営んでおり、政治から目を背けることは「現実から目を背ける」に等しいと著者は語ります。

 

避けられない現実への対象法はひとつです。

 

  それを受け入れ、準備をし、対策を練り、実行する。これ以外にないのです。

  

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ーー社内政治とは影響力のゲーム?

 

 社会心理学者のロバート・B・チャルディー二氏が「影響力の武器」(社会行動研究会訳:誠信書房)の著書内で「他人から「イエス」を引き出す能力」これこそが「影響力」だと書かれています。

 

影響力は多様なもので生み出されていると著者も語ります。

 

 たとえば「信頼関係」や「好かれる性格」、「実績」や「希少性の高い専門知識」などが影響力をつけるポイントとなります。このような総合的なスキルによって「影響力」は付くのですね!

 

しかも、影響力は「自己増殖性がある」と著者は語っています。ここは重要な部分ですので本書抜粋をします。

 

【本書抜粋】

  ひとつの影響力が形成されれば、それが別の影響力を強化していくのです。たとえば、あなたが部下の信頼を勝ち得て、課を良好な状態でマネジメントしていれば、それを見た部長はあなたを評価するでしょう。

 

  もしかすると、あなたとの関係を良好なものにすることによって、あなたの部下ともよい関係を築くことができると期待するかもしれません。その結果、部長に対するあなたの影響力が強まったことを部下が認識すれば、部下はより一層、あなたに従おうとする動機を強めるはずです。(P32)

 

つまり、リーダーシップを発揮して実績を残すには「影響力」は必須ということです。

 

  なぜなら「仕事」とは「分業」で成り立っており、細分化された仕事ひとつひとつのクオリティは、あなたの影響力の結果だからです。

 

チームの一体感を感じとった人も、あなたの影響力に従うようになり、それを見た今までのチームメンバーもよりあなたを信頼して従う「増殖性」があるのです。

 

「影響力がある人物」が社内政治を制すると著者は語ります。

  

 1.うまく立ち回ろうとしない

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うまく立ち回ろうとすると立場が悪くなる?

 

影響力に重要なポイントは「信頼関係」と話しました。

 

 信頼関係を築くには「人間関係のなかで、うまく立ち回ること」だと考えている人もいるかもしれません。しかし、不思議なことに「うまく立ち回る」ことを意識している人間に、人は魅力を感じることがないのです。

 

そのわかりやすいのが「八方美人」だと著者は語ります。

 

  誰に対しても調子を合わせて、周囲に取り入ろうとする人物です。たしかに「味方を増やして、敵を作らない」のは社内政治の鉄則です。そのため、誰に対しても好意をもって接することは重要となります。

 

しかし「誰に対しても調子を合わせる」とは意味合いが違うのです。

 

 不思議なもので、人から好かれようとすればするほど嫌われるのが対人関係です。僕は、アドラーの「普通であることの勇気」という言葉が好きです。自分を大きく見せる必要もなければ、虚勢を張る必要なんてありません。普通でいいのです。

 

 自信がない人ほど自慢話をしては、人に笑われることを嫌います。メンタルトレーナーの岡本正善氏は「自分を笑える人間は強い」と発言し、著者は「八方美人」は「八方塞がりになる」と語っています。

 

無駄なプライドと虚勢の代償は大きいのですね!

 

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ー2.「他人を認める」という最重要戦略

 

心理学者ウィリアム・ジェームズは「人間の持つ性情のうちでもっとも強いのは、他人に認められることを渇望する気持ちである」と語っています。

 

 つまり、誰もが認められたい欲求を持っており、重要感を求めているのです。この反対となるのが「否定」です。

 

人の意見や話を聞けない人は、敵視されやすくなります。

 

 「みんなの意見を聞かせてくれ!」と聞いておきながら「それは全然ダメだ。そもそも・・・」と持論を語りだす人物っていますよね。このような人物に信頼感を感じて「優れた人格者」と思う人がいるでしょうか。

 

それでは、他人を認める簡単な方法を3つご紹介します。

 

【重要感=認めるチカラ】

1.先手のあいさつ 

2.人の話を最後まで聞く

3.褒める

 

たったこの3つです!

 

 拍子抜けするほど単純で簡単なことですが、これが出来ない人が多いのです。あいさつしても無視をする人物や、他人のすごいところを「すごい!」と伝えることが出来ない人は、実績や結果を残すことはまずあり得ません。

 

なぜなら、他人を認めない人に、自分を認めてもらうこともないからです。

 

 3.議論で「勝とう」とする者ほど負ける

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論理は感情に負ける?

 

できるだけ、議論を避けることは社内政治における基本姿勢であり、議論の行方を決めるのは「論理」ではなく「感情」だと著者は語ります。

 

これは僕も実体験しています。

 

 以前に人生の先輩を論破してしまったことがありました。そのあとは最悪です。相手の自尊心は傷つけましたし、敵視がものすごく伝わってきます。何ヶ月経っても、許してもらうことはありませんでした。

 

 反論するときは慎重にならなければなりません。しかも、ロジカルかつ正論すぎる反論には注意が必要です。僕が実体験で失敗したことは、相手の意見が感情論すぎたので、「情報ソースとエビデンスに欠ける」と指摘したことにありました。

 

 「議論の行方を左右するのは論理ではなく感情」という著者の言葉は僕には突き刺さりましたね。ビジネスは合理的に判断するはずなのに、議論は感情で決まります。

 

この矛盾が、少しずつ歯車がズレて会社の業績悪化を招くのかもしれませんね!

 

 まとめ

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・社内でうまく立ち回ろうとしない

 

・他人を認めることは最重要戦略

 

・論理は議論に負ける

 

いかがだったでしょうか。

 

 組織に属している以上、社内政治は切ってもきれません。「めんどくさい」と僕も思いますが、人間は組織のなかでしか生きていません。世界、国、県、市も組織ですし、会社も自営業者も組織の中の一部でしかありません。

 

社内政治力は影響力です。きっと本書はあなた様のチカラになってくれると思いますよ!