あのとりブログ

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経済は地理から学べ!地理と経済の深い関係とは

 

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経済とはなんだろうか?

 

 それは、土地と資源の奪い合いである。そう説明するのは、代々木ゼミナール・Y-SAPIX東大館地理講師の宮路秀作氏です。

 

 Wikipediaでは、経済とは「社会が生産活動を調整するシステム」とあります。著者と解釈が異なっていますね。ですが、著者は地理こそ経済を知る原点であり、人生を学ぶことにつながると語ります。

 

  なぜ勉強しないといけないのか。その「本当の意味」と、地理が示す「現代世界そのもの」とは一体どうゆうことなのでしょうか?

 

【元ネタ本】

経済は地理から学べ!

経済は地理から学べ!

 

 

 

 勉強の必要性

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勉強はなぜ必要だと思いますか?

 

 プレジデントオンラインの過去記事では、「勉強は自分の窓を開けるということです。学ぶことで、今まで見ていたものとは違う何かを見ることになります」と書かれています。

 

僕もこの意見に賛成します。

 

  あのとりブログの目的として、著作を読んでインプットしたことを文字に起こすことで、記憶定着をさせることも目的のひとつです。

 

では、なぜ僕は本を読んでいるのか。

 

この質問の答えには、あるエピソードが絡んでいます。

 

ーー僕はなぜ本を読むのか?

 

 僕は、学生時代は勉強が大嫌いでした。 その理由は、つまらなかったからです。ですが、20代半ばに会社経営をして、自分のバカさに落胆し勉強の必要性に気付き、読書をするきっかけとなりました。

 

僕の知人に、60代前半で早期退職した男性がいます。

 

 前職はサラリーマン。大学卒業から1つの会社でコツコツと頑張ってきました。そこで、部長職までたどり着いたのですが、会社システムで早期退職をします。再雇用をされますが、役職は失います。それは、部下が自分の上司に変わった瞬間でもありました。

 

そこで、僕にこう話してきました。

 

今まで部下だった奴に、指示されるのは腹が立つ。だから会社をやめた。

 

 彼は、会社が転勤と言えば転勤をしてきたし、役員に気に入られるように努力もしてきたと自慢気に語っていました。

 

 その方の現在は「契約社員」という名の「バイト」。時給1000円の為に、片道2時間半以上かけて通勤し月収は6〜7万円。そのバイトは、彼でなければ務まらないという仕事内容でもなく、誰にでもできる業務内容です。

 

 彼はプライドが高いので、助言なんてしたら怒り出しますから、何も言わずに「そうなんですね。大変ですね。」とだけ言いその場を去りました。

 

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ーー個人的意見

 

彼がそれで良いなら僕は良いと思います。ですが、僕は絶対に嫌です。

 

 なぜなら、通勤に5時間かけるコストをまるで理解していない。憶測ですが、彼の中にこの職を失ったら、次はないと思っている恐怖心もあって続けているのでしょう。

 

もし、僕が彼の立場だったら通勤の5時間を使って別収入を考え行動します。時給1000円のバイトは自宅から10分圏内にゴロゴロ存在しているのですから。

 

この事例でもわかるように、勉強は「視野」を広げるために必要なのです。

 

 何かを知ると、何かをまた知りたくなるのです。それがプレジデントの記事に書かれていた「窓」になるのでしょう。

 

 「経済」単体だけを学んでも面白くないと思います。自分の興味あることや、自分に足りていない部分を著作で学んでいく先に「学問」があり「経済」があると僕は思っています。

 

【関連記事】

www.anotori.com

  

 経済は地理から学べ!

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経済を動かしているのは地理?

 

 戦国時代、大名たちは限りある領土を奪い合い、「国盗り物語」を描きました。どこかの大名の領土が増えれば、領土を減らす大名がいたのです。

 

領土は土地。土地は資源です。資源には限りがあり、だから価値がある。経済をつかむには「自然地理」を知ることで人間の生活が見えてくると著者は語ります。

 

【本書抜粋】

 例えば、日本を考えても、北海道と沖縄では、衣食住のすべてが異なります。地域的特性を知れば、その暮らしをより深く理解できるようになるのです。

 

 つまり、自然地理を学ぶことは地球が人類に与えた「土台」を学ぶことであり。ひいては経済活動の理解にもつながります。(P14)

 

ーーよい土地とは?

 

国土面積が広ければ、多くの人々が生活できます。

 

 しかし、ただ広いだけでは意味はありません。日本の20倍の国土面積をもつオーストラリアは、国土の60%近くが乾燥地域で移住可能な地域が限られています。そのため、東部から南東部、そして南西部の湿潤な地域に人口が集積しています。

 

 いい土地とは、国土面積が広い、雨が多い、鉱産資源に恵まれている土地が、人間の経済活動の「土台」を与えてくれる。

 

つまり、経済活動の「土台」は土地にあるのです。

 

資源もない、土地もない国。シンガポール

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米朝の首脳会談を開催したシンガポールは資源も土地もない国なのに先進国?

 

 シンガポールは1人当たりGDPが5万2888ドル(世界第8位)、1人当たりのGNIは5万2096ドル(世界第17位)で、これはともに日本よりも高い数値です。

 

シンガポールは立派な先進国ですが、日本と同じ資源小国でもあります。

 

 シンガポールの国土面積は東京特別区(23区)と同じくらいで、非常に狭い都市国家です。そのため、鉱産資源には恵まれず、農耕地も広くとれません。さらに、山もないので水資源にも乏しい国でもあります。

 

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ーーみんな仲良く

 シンガポールは国民の4分の3が中国系です。中国系以外にもマレー系やタミル人(インド系)の方々が多く住んでいる国です。

 

シンガポールの国提は「みんな仲良く」です。

 

 ですので、中国系でも英語が公用語ですし民族問題にすごく敏感で、民族対立を煽るような言論は法律で厳しく取り締まられています。シンガポールは、海外からの投資を呼び込むのが上手でした。

 

 まず、税率を低くくし、税制上の優遇処置もあります。そこに目を付けた外国企業がこぞってシンガポールに集まり、一気に経済大国を築きました。

 

シンガポールは「人」を資源にしている国なのです。

 

 人口が少ない国の経済成長において、人材教育は最優先課題でした。それがゆえに政情が安定し、観光業や金融業が発達したのです。

 

つまり、人間を大事にし、勉強が好きな国だから「資源」や「土地」がなくても先進国でいられるのです。

 

つまり、教養で栄えた成功モデルであり、今も経済成長し続けている国家です。

 

 まとめ

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 ・学ぶことを忘れたとき、選択肢がなくなる。

 

・土地は経済と密接な関係があり、戦争や人々の生活がわかる。

 

・シンガポールの資源は「人間」である。

 

いかがだったでしょうか?

 

 勉強する「意味」を理解したときに、はじめて身にしみて学ぶことの有り難さに気づくと思います。まずは、どんな本でも良いので読書する習慣をおすすめします。