コーヒーで「がん」のリスクが低下する?薬学博士が勧めるコーヒーを飲む習慣
あなたは毎日コーヒーを飲みますか?
コーヒーには三大疾患(がん・心臓病・脳卒中)のリスクを下げ、アルツハイマー型認知症までも予防できる「現代人の救世主」のような飲み物だ。そう話すのは、東京薬科大学名誉教授で薬学博士の岡希太郎氏です。
最近、永眠された西城秀樹氏も脳梗塞で苦しめられた1人でした。
僕の知り合いのかたも、ジムで軽い脳梗塞の症状が出て緊急入院したのですが、その時の話を伺ってみると「前兆などまったくなかった」と話していました。身近に潜む病気だと再認識させられました。
そこで、「がん」にも「脳卒中」にも効果的なコーヒーのチカラを紐解きたいと思い、今回の元ネタ本となります。
【元ネタ本】
コーヒーは「がん」の発生リスクを低下させる?
あなたは、コーヒーの起源は「くすり」だったことをご存知でしたか?
10世紀頃、エチオピアの山奥からアラビア半島に渡ってきたとき、イスラムの僧院ではコーヒーは秘薬として有名でした。
現代医学でも、和歌山県立医科大学の小山教授は、コーヒー抽出液に抗ウイルス作用があり、その作用はカフェイン単独よりもずっと強いことが判明。
試験管内では「インフルエンザウイルス」にも抗ウイルス作用が有効だったことが判明。
国立がんセンターの津金予防部長らのグループの調査では、コーヒーをほとんど飲まない人に比べ、毎日飲む人は「肝がん発生率が約50%も少ない」ことが判明しました。
まだまだあります。コーヒーパワー!
コーヒーの植物性ビタミンB3(ニコチン酸)が「動脈硬化予防」になり、香りには2.5-DMPという成分が含まれており、「抗ストレス作用」にも期待できると言わています。
「アディポネクチン」の働きを高める効果で、糖尿病予防にもなります。
筋トレ前にコーヒーを飲むと「脂肪燃焼効果がアップ」するし、南フロリダ大学のツァォ博士は、アルツハイマー型の認知症リスクを飲まない人に比べ約62%も抑えることできると言っています。
つまり、コーヒーは現代疾患のほとんどをカバーできるスペシャルなドリンクです。
【参考文献】
コーヒーの飲み過ぎは逆効果
あなたはコーヒーを1日何杯飲みますか?
5杯以上を飲むと、反対に脳卒中や心血管病の疾患発生率のリスクが高くなることが疫学データでわかっています。
ーなぜ、そんなことが起こるのか?
【本書抜粋】
可能性の1つは深煎りコーヒーに多いヒドロキシドロキノン(HHQ)という成分の存在である。HHQは東京薬科大学で研究していた菊川清見教授がインスタントコーヒーの中にみつけた悪玉ポリフェノールだ。
インスタントコーヒーを飲むと、尿中に大量の過酸化水素が排出される。どうやら、HHQが体内に存在する水を酸化しているようなのだ。
要約しますと、体内の水分を酸化させてしまうので身体に良くないということです。
つまり、「飲めば飲むほど効く」ことはなく、むしろリスクが高まってしまいます。過去記事の「タバコの酒の健康常識はウソだらけ?」でも書きましたが、お酒もコーヒーも大量摂取が良くないのです。
適度の量なら効果は抜群ということです。
どんなコーヒーをどのように飲めばいいのか?
どんなコーヒーをどのように飲めばいいのか?
結論から言いますと、好きなコーヒーを好きな飲み方で大丈夫です。
僕のおすすめは、コスパ最強なのに美味しい「セブンコーヒー」です。なんと、驚異の39億杯を記録し、1日で1店舗平均で約130杯も飲まれる日本一売れているコーヒーです。
他にも、一般的に国内流通されているコーヒー豆は2種類あります。
ーー2種類の特徴
【アラビカ種】
アラビカ種はブラジル、コロンビア、モカなどがよく知られています。ショ糖とトリゴネリンという成分が多くショ糖が多いと焙煎したときの味が良くなります。コーヒーの独特の甘みを感じられるのはアラビカ種です。
【ロブスタ種】
ロブスタ種は、味が落ちるが大量生産できて安価です。アラビカ種より、カフェインとクロゲン酸が多く含まれています。
「ブレンド」と書いた市販のコーヒーやアイスコーヒーの殆どがロブスタ種で、焙煎したときに苦味が多いのも特徴です。
インスタントコーヒーも疫学調査では、どのくらい下がるなどのデータはなく不明確でありながらも「インスタントでも健康リスクは下がる」と論文には書かれています。
好きな種類を、好きな飲み方で飲めば大丈夫ということです。ただ砂糖とミルクは控えめにしてくださいね。
まとめ
・コーヒーは健康維持に最強な飲み物。
・飲み過ぎは逆効果。1日5杯まで。
・飲み方や種類はお好みでOK
いかがだったでしょうか?
僕も、コーヒーにここまで秘められたチカラがあるとは、本書を読むまでは知りませんでした。何気なく飲んでいましたが、健康維持には良い飲み物ですね。
より詳しい情報を知りたいかたは、本書まで。